【ハノイ=大西智也】カンボジア国民議会(下院)は13日、旧最大野党のカンボジア救国党(CNRP)の関係者の活動再開を決めた。今年7月の総選挙では有力野党不在のまま選挙戦が実施され、フン・セン首相が率いるカンボジア人民党(CPP)が議席を独占した。政府の強硬姿勢に対して欧州連合(EU)が経済制裁をちらつかせており、こうした動きを回避する狙いがありそうだ。上院でも近く関連法案の審議が行われ可決され
カンボジア下院(定数125)の総選挙が29日、投開票された。2013年の前回総選挙で4割を超す票を得た最大野党・救国党が解党され、与党・人民党の勝利が確実視されるなか、与党関係者は100議席を超えるとの見通しを明らかにした。選挙管理委員会によると、投票率も前回を10ポイント以上上回る82・17%だったが、選挙の正当性を問う声は収まりそうにない。 与党関係者は暫定的な集計として「80%以上の票を得て、議席は100を超えるだろう」と述べた。与党の圧勝となりそうだ。 人民党を率いるフン・セン首相は同日朝、南部カンダール州で投票し、笑顔で投票用紙を記者団に掲げてみせた。選挙戦でフン・セン氏は、人民党こそが国に平和や経済発展をもたらしたとし、「選挙での正しい選択が成長や繁栄、幸福をもたらす」と人民党への投票を呼びかけてきた。 また、「正当な政府を転覆しようとした前野党の試みは、法的措置で阻止された」
カンボジアの首都プノンペンで、工場労働者らに手を振るフン・セン首相(2017年9月6日撮影)。(c)AFP/TANG CHHIN Sothy 【9月6日 AFP】32年にわたって政権運営を担っているカンボジアのフン・セン(Hun Sen)首相(65)は6日、さらに10年首相の座にとどまる意欲を示した。来年に予定されている議会選を控えた同国では、最大野党の党首が国家反逆罪で起訴されるなど、現政権による反対勢力への締め付けが強まっている。 カンボジアでは汚職や不平等、人権侵害に対する怒りが高まっており、それに伴い野党への支持も増えてきている。その一方で、最大野党カンボジア救国党(CNRP)のケム・ソカ(Kem Sokha)党首は5日に国家反逆罪で起訴され、フン・セン氏は同党首が米国と政府転覆を共謀したと非難していた。 6日に首都プノンペン(Phnom Penh)で演説を行ったフン・セン氏は、ケ
(英エコノミスト誌 2016年1月30日号) ジョン・ケリー米国務長官の訪中は、現実路線でよそよそしい米中関係を白日の下にさらしている。 4年ごとに、米国の大統領候補は中国に断固たる態度を取り、対決すると公約する。ポピュリストたちは雇用を国内に呼び戻し、必要とあらば貿易戦争に打って出ると約束する。安全保障畑のタカ派は、制裁から第7艦隊まで、米国が持つあらゆる形の力を行使し、中国の悪行を抑え込むと誓う。しかし、対中政策を模索するにあたり、カンボジアから略奪された骨董品を米国から本国に返還するべきだと主張した大統領候補を思い浮かべるのは難しい。 だが、最近返還された彫像の視察は、ジョン・ケリー国務長官が北京へ向かう前日の1月26日にカンボジアを訪れた際に、真っ先にしたことだった。 これらの彫像の中には、10世紀に作られた傑作で、クリーブランド美術館が2015年に返還した、猿の姿をした神の像も含
今日の横浜北部はほぼ梅雨明けとも言って良いくらいの、快晴の真夏日となりました。 さて、東南アジアを歴訪している国際政治ジャーナリストのファリード・ザカリアが、オバマ政権がアジアで作った真空状態に中国が入り込んでパワーを拡大している様子を報告しております。 興味深いので久々に要約です。 === With an absent United States, China marches on by By Fareed Zakaria http://www.washingtonpost.com/opinions/outside-our-focus-china-marches-on/2015/07/02/370a3b38-20f3-11e5-84d5-eb37ee8eaa61_story.html アメリカがよそ見している間に進軍する中国 By ファリード・ザカリア ●ブッシュ前大統領がイラクへの大規
北朝鮮の様子がおかしい。金正恩が、ロシアで行われる対独戦勝利70周年記念式典への参加をキャンセルした。15人もの高官を処刑したとのニュースも伝わる。 その背景にはなにがあるのだろう。北朝鮮について信頼性が高い情報は少ないが、ここでは比較的客観性が高い中国と北朝鮮の交易額から、北朝鮮が置かれた状況を探ってみよう。 中国との交易額、ミャンマーが北朝鮮を突き放す ソ連が崩壊して以来、北朝鮮の最大の貿易相手は中国である。そのために中国との交易を見れば、北朝鮮の経済がどのような状況にあるのか推察できる。北朝鮮は中国と貿易額を発表していないが、中国側には比較的信頼できる統計がある。 中国と北朝鮮との交易額(輸出額+輸入額)を図に示す。この図には比較のために、中国の周辺にある貧しい国々ミャンマー、カンボジアをも加えた。ものごとは、比較して見ると、その本質がよく分かる(注:北朝鮮についてはネット情報によっ
政治と経済 Kniazhytsky is off Interpol wanted list - Mar. 24, 2015
政治と経済 Kniazhytsky wanted by Interpol on suspicion of rape in Cambodia; MP denies allegation (UPDATED) - Mar. 23, 2015
カンボジアの首都プノンペンに来ている(5月29日記)。気温は36度と、うだるような暑さである。ちょうど真夏の季節だ。旅の3日目というのに、すでに頭が少し朦朧としている。 タイで突然起きたクーデターのせいで、バンコク経由のフライトを諦め、シンガポール経由で首都プノンペンへと到着した。プノンペンの市街は、大型の四駆とバイクであふれていて、ずいぶん平和な風景が拡がっていた。 今回の訪問は、カンボジアの知識人たちと、最近の中国との緊密な関係や、ますます激化する南シナ海問題について意見交換をするのが目的である。 アジアの友人たちからは、「カンボジアはもう中国の影響下にどっぷりとつかってしまっているので、どうしようもない」と、さんざん聞かされてきたこともあって、カンボジアの人々が日本人を前にしてどんなふうに話を切り出すのか、天の邪鬼の筆者には、むしろ募る興味を抑えての訪問となった。 日本をはるかにしの
誰のため? プノンペンで治安部隊の取り締まりを受けるデモ隊の労働者(1月3日) Pring Samrang-Reuters カンボジアの首都プノンペンで発生した賃上げを要求する労働者たちによるデモ。治安部隊との衝突で5人が死亡するなど大きな被害が出たが、この厳しい制圧作戦は韓国が要請したものだったという疑惑が浮上している。 ここ数カ月、カンボジアでは欧米の大手アパレルブランド向けに生産を行っている衣料品工場で働く労働者たちによるストライキが続発していた。彼らの要求は、最低賃金を倍にすること。月80ドル程度の収入では生活できないというのが彼らの言い分だ。 だが、カンボジア政府は先週、軍を動員してデモの制圧に乗り出した。治安部隊は中国製の小銃や警棒、鉄パイプなどを手にデモ隊への攻撃を開始。5人が死亡し、数十人が負傷した。 彼らが働く工場で生産される衣料品は欧米諸国や日本に向けて輸出されているが
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