全国の米軍施設や工場周辺で相次いで検出されている有機フッ素化合物(PFAS、ピーファス)の人体への危険性について、世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関(IARC)は、PFASの一種であるPFOA(ピーフォア)の発がん性を「可能性がある」から2段階引き上げ「ある」に認定したと発表した。また、PFOS(ピーフォス)は、新たに「可能性がある」の分類に追加した。
無所属のユン・ミヒャン議員が1日、東京墨田区横網町公園で開かれた「関東大震災朝鮮人虐殺100年東京同胞追悼会」に参加している=東京/キム・ソヨン特派員//ハンギョレ新聞社 関東大震災朝鮮人虐殺100年にあたる1日、時ならぬ「理念論争」が登場した。韓国と日本の市民数百人が東京の真ん中で日本政府に対して真相究明と謝罪を要求した声が、「理念論争」を前にあっけなく打ち消されてしまった。「痛みが癒されるよう、日本政府が出てきてほしい」。慶尚南道居昌郡(コチャングン)から東京まで来た朝鮮人犠牲者遺族のチョ・グァンファンさん(63)の切実な叫びが埋もれてしまい、非常に痛ましい。 事件の発端は、在日本朝鮮人総聯合会(総連)が1日午後、日本の市民団体と共同で主催した「関東大震災朝鮮人虐殺100年東京同胞追悼会」にユン・ミヒャン議員が参加したことだ。韓国の国会議員が親北朝鮮団体である総連の行事になぜ出席したの
東京メトロの広告や人気テレビシリーズ『孤独のグルメ』にも登場するシャン民族料理の有名店「ノングインレイ(NONG INLAY)」(東京・高田馬場)。 だが、現在72歳のオーナー、ハンウォンチャイ・スティップさんが日本で暮らすことになった理由までよく知る人は多くないかもしれない――。それは、冷戦下に大国間の代理戦争の現場ともなった「ラオス内戦」だった。 ベトナム戦争の影に隠れてあまり知られていないが、ラオスは「史上最も空爆された国」とも言われ、当時の米軍によって2億6000万発もの爆弾が投下されたという。ラオス内戦はベトナム戦争と同じ1975年に終結し、左派のパテート・ラオが勝利、アメリカが支援した王政側の敗北に終わった。 そんなラオス内戦にスティップさんはどう関わっていたか。実は、米軍やCIAの通訳として従事していたのだ。それは彼にとって「内戦の終結(敗北)」が自らの「命の危機」であったこ
東京都北区王子の住宅街に、柵で囲われた廃線があります。踏切の跡や古びた鉄道施設が残り、巨大なマンションの前で途切れるこの線路、地域の移り変わりを物語る証人ともいうべき存在です。 紙が運ばれた「北王子線」 東京都北区にあるJR京浜東北線の王子駅より、線路の東側に沿って北へ歩いていくと、1本の線路が右前方へ分かれます。 拡大画像 JR東北本線(京浜東北線など)から王子の住宅街へ延びる廃線(2019年3月、乗りものニュース編集部撮影)。 戸建てやマンションが立ち並ぶ住宅街へと続く、この線路。雑草が生い茂り、いくつかある遮断機のない踏切には、線路内へ入れないよう柵がしてあります。つまり、もう列車が走らない「廃線」です。踏切を通過するクルマも、一時停止する様子はありません。 やがて線路は、マンションの駐車場前にある踏切跡で途切れます。また、そのマンション駐車場の先で、再び線路と踏切の跡地と思しき土地
前回記事で取り上げた、敗戦直後、吉田茂がマッカーサーに「日本の統計が正確だったら、米国と戦争などしていない」と語ったという件、元ネタは吉田茂の孫である麻生太郎が著書に書いたものらしい。 東京新聞(2/19): 吉田元首相「統計正確なら戦争なかった」 幼い麻生氏に言い聞かせ 毎月勤労統計の不正調査に関する十八日の衆院予算委員会の集中審議で、麻生太郎副総理兼財務相が祖父の故・吉田茂元首相から、不正確な統計をもとに日本が戦争に突き進んだと聞かされていたことが話題に上った。 立憲民主党の長妻昭氏が麻生氏の著書「麻生太郎の原点 祖父・吉田茂の流儀」の記述を紹介した。(略)麻生氏は、長妻氏に「事実か」と問われ「小学生ぐらいの時に何回か聞かされた。おおむねそういうことだ」と答えた。 (清水俊介) そこで麻生の著書を調べてみると、こう書かれていた。[1] また終戦直後のまだ国民が焼け野原で飢えと闘っていた
時代に翻弄され最後には廃止された薄幸な鉄道路線「武蔵野競技場線」が、東京都内に眠っています。実働は約8か月間だけ。なぜ敷設され、なぜ短命に終わったのでしょうか。 三鷹駅から北へひと駅だけの支線 東京の新宿から15分ほどの所に、時代に翻弄された、不運な鉄道路線が眠っていることをご存じでしょうか。 拡大画像 三鷹駅西側の三鷹跨線橋から西側(武蔵境方面)を望む。保線車両の基地がある所が、かつての武蔵野競技場線跡(2018年12月、栗原 景撮影)。 それは、国鉄(現・JR東日本)中央本線の三鷹駅(東京都三鷹市)から分岐していた、通称「武蔵野競技場線」。中央本線の支線で、三鷹駅から北へわずかひと駅、全長3.2kmの路線でした。開業は、1951(昭和26)年4月14日。終点、武蔵野競技場前駅の横には、プロ野球球団「国鉄スワローズ」(現・東京ヤクルトスワローズ)の主催試合も開催された「東京グリーンパーク
沖縄県名護市辺野古の埋め立ての賛否を問う県民投票を巡り、石垣市議会(平良秀之議長)は25日の12月定例会最終本会議で投票事務に必要な補正予算案を賛成少数(賛成9、反対11、退席1)で否決した。再議でも同様に否決。中山義隆市長は終了後、「議会の判断なので重く受け止めたい。
「兄さん、うちの屋上からよく見えるよ」。県民の反対を無視し、日米がMV22オスプレイを普天間飛行場に強行配備したのは2012年10月1日。当時、宜野湾市上大謝名で撮影場所を探していると女性が自宅に招き入れてくれた ▼大挙集まった全国メディアにも屋上を開放。撮影を終え、そそくさと帰り支度する一団にこう懇願した。「沖縄は新たな苦しみが始まる。これでおしまいじゃなくて、私たちの声を聞き続けてね」 ▼それでも全国報道の多くは「配備された」「訓練を始めた」「県民の反発が予想される」とまるで傍観者のよう。日本全体の問題は「沖縄問題」に矮小(わいしょう)化され、他人事(ひとごと)とされた ▼全市町村長が配備撤回を求めて安倍晋三首相に渡した建白書の危機感を、多くの国民が自分事として受け止めてくれていればと強く思う。あれから6年。くしくも10月1日にCV22オスプレイが東京・横田基地に配備された ▼特殊作戦
75年前に後戻りだ――。2020年東京五輪のボランティア募集を巡り、文科省とスポーツ庁が全国の大学や高等専門学校に出した「通知」が波紋を広げている。 問題となっているのは、26日付の通知書。この中で、五輪の学生ボランティアについて、<学生の社会への円滑な移行促進の観点から意義がある>と強調され、次のように書かれている。 <(五輪)開催期間中に、授業・試験を行わないようにするため、授業開始日の繰上げや祝日授業の実施の特例措置を講ずることなどが可能> 五輪ボランティアの妨げにならないよう学校に圧力をかけたとも取れる文面。強制的に学生をボランティアに引っ張り出すつもりなのかと、ネット上では「平成の学徒動員だ」と騒ぎになっている。 「東京都が『ボランティアの裾野を拡大したい』と要望したことに基づいて通知を出しました。東京大会のために授業の日程をずらせなどと求めているわけではありません。あくまで、ど
「慰安婦問題をいくら与えて解決したというのではなく、過去に何があったのかを分かって向かい合う必要がある」 日本の良心的な市民が東京の繁華街の真中で慰安婦問題の真の解決を促す大規模集会を開いた。25日(現地時間)、旧日本軍慰安婦問題解決全国行動は渋谷駅前で国連が定めた「女性暴行撤廃の日(11月24日)」を記念し、ろうそく集会を開催した。 この日、ろうそく集会には該当団体だけでなく、良心的な日本市民も参加した。そのように集まった300人はろうそく(ろうそくを象徴する蛍光棒)を手にして慰安婦問題の真の解決と女性に対する暴力のない世界のために祈った。参加者は渋谷駅前から陸橋をわたって道の向かい側まで立ち並んで週末夕方に繁華街を通り過ぎる日本市民に慰安婦問題を解決すべき理由を説明した。 全国行動の柴洋子共同代表は「日本は慰安婦問題に関して人権後進国に向かいつつある」とし「米国サンフランシスコ市の慰安
国連「女性に対する暴力撤廃デー」に合わせ 「慰安婦問題は女性の人権の問題 日本は加害の事実に率直に向き合え」 「女性に対する暴力は現在の問題」指摘 25日夜、東京の繁華街である渋谷で、日本の市民が女性に対する性暴力問題撤廃のための集会に参加し、ろうそくを象徴する蛍光棒を振っている=東京/チョ・ギウォン東京特派員//ハンギョレ新聞社 「性暴行問題は個人の問題ではなく日本社会全体の問題だ。慰安婦問題もカネで解決される問題ではなく、過去にどんな問題があったのかに向かい合わなければならない」 25日夜、東京の繁華街である渋谷で、日本の市民が性暴力の撤廃と慰安婦被害問題の解決を求めるろうそく集会を開いた。「女性と人権全国ネットワーク」の佐藤香共同代表は「日本の女性の15人に1人が性暴力被害を受け、被害者の80%は子ども、青少年、あるいは若い女性たち」とし、慰安婦被害問題を含む性暴力問題が日本社会全体
「諸橋大漢和」の通称名で知られる「大漢和辞典」のゲラ刷りの宝鉱山(山梨県都留市)疎開について調査報告する都留市立図書館司書の古屋知美さん=市まちづくり交流センターで 山梨県都留市の戦後72年企画「市民の記憶を語り伝える会」(同市教委主催)が30日、同市中央3の「市まちづくり交流センター」であり、都留文科大初代学長の漢学者、諸橋轍次博士(1883~1982年)の「大漢和辞典」(大修館書店)のゲラ刷りが戦火を逃れ、旧宝村(現都留市)にあった宝鉱山(戦後、三菱金属鉱業宝鉱山に改称)に疎開していた経過が報告された。戦中戦後の三十数年の歳月と延べ25万8000人の人員を費やして完成されたといわれる世界的大著に、三菱の鉱山を通して都留市が深く関わっていた事実が分かった。 都留市立図書館によると、「大漢和辞典」は大修館書店(東京・神田錦町)と1928年に編さん約定が成立。太平洋戦争開戦前の41年10月ま
東京都議選の投開票日(7月2日)を目前に、稲田朋美防衛相が失言した。27日に自民党候補の応援で「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と演説し、同日深夜に撤回。大臣が自衛隊を選挙に利用しようとしたと思われかねない言動に、自民関係者からは都議選への悪影響を嘆く声があがり、他党は批判を強めている。 「防衛相辞任という事態に発展すれば、大きな騒ぎになりかねない。選挙に影響は出るだろう」。都議選の自民現職候補は、懸念を深める。加計(かけ)学園問題をめぐる安倍政権への批判や、豊田真由子衆院議員の暴言・暴行疑惑などがあり、自民に逆風が吹くなかでの選挙戦。この現職は「うまく対応してほしい」と漏らした。 別の自民現職候補は27日夜、稲田防衛相の発言に「本当に、何を馬鹿なことを言っているんだ」と驚いた。国政での失点が続くことに「もう目の前のことを一生懸命やるしかない」と話した。 都議選で自民
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