本記事ではマスター氏の実験データを元に、誠に僭越ながら理系的な視点からの解析結果と解説を私なりにしたためてみたいと思います。なるべく数式に頼らないでハートに直接伝わるように頑張ってみますので、どうぞよろしくお願いいたします。 実験内容と実験の意義について マスター氏の行った実験の要点をざっくりと紹介すると、 空気抜けが早いと言われるラテックスの抜けの早さが実際にどの程度早いのかを調べるために、空気圧を 7 bar充填したラテックスチューブ(Vittoria Latex)とブチルゴムチューブ(Panaracer R’Air)の空気圧の時間変化を1週間にわたって、24時間(1日)おきに測定した …というものでした。 筆者がまず真っ先に感嘆した点は、非常に面倒な、しかも時間がかかる実験をよくやりとげたものだなぁ、という点です。個々の測定作業は簡単ではあるものの、「1週間、毎日、1日おきにタイヤの