職員1人の新型コロナウイルス感染が20日に確認された長野銀行小諸支店(小諸市)で23日午前1時10分ごろ、警備会社の装置が異常を感知し、正面入り口横の窓ガラス1枚が割れているのが見つかった。店内にはコンクリート片があった。小諸署は器物損壊事件として、職員の感染との関連も視野に捜査している。 割れたのは幅約1・4メートル、高さ約2・3メートルの強化ガラスで、大人の腹から胸の高さに約30センチ四方の穴が開いた。関係者によると、見つかったコンクリ片は先端が鋭利で、窓の付近に転がっていた。長野銀行によると、異常を感知した23日午前1時すぎは無人で、金品に被害はなかった。 同行は20日、小諸支店に勤務する20代男性職員が新型コロナに感染したと発表。21日は臨時休業にして店内を消毒し、消毒作業完了を受けて22日に営業を再開していた。 (7月24日)
茅野市が蓼科湖畔で整備を進めてきた「道の駅ビーナスライン蓼科湖」が17日、全面オープンした。県内52番目で、同市では初めての道の駅。湖を望む木造平屋の休憩展望室を核に、地元農産物の直売所やソフトクリーム店を備える。初日から多くの来訪者でにぎわった。 午前11時からの記念式典には、運営や集客を担当する蓼科観光協会などの関係者30人余が出席。今井敦・茅野市長は「高原と湖のベストマッチングを感じてほしいという地元の人の思いが込められている」と述べた。直売所は野菜や果物に加え、豆腐などの加工品を販売する。 この日は、記念にバラの切り花千本が配られた。友人と訪れた近くの女性(65)は「周辺の観光客は減っていて寂しい気がしていた。にぎやかになることを期待したい」と話した。道の駅の記念スタンプには、湖畔からの風景と八ケ岳連峰の「北八ケ岳ロープウェイ」が描かれている。 (7月18日)
県は12日、北佐久郡軽井沢町に住宅を所有する東京都の30代会社員男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染確認は11日。男性は今月上旬に東京都と軽井沢町を複数回往来したという。県内での感染確認は78人目で、前回感染が確認された6月18日以来23日ぶり。 (7月12日)
夏山シーズンを控え、山小屋に宿泊予約が殺到している。新型コロナウイルスの感染予防で「3密」(密閉、密集、密接)を避けるため原則予約制にし、定員を制限している事情もあるが、7月23〜26日の4連休や週末を中心に既に予約が埋まった日もある。集中日にはテント場も過密が予想され、泊まる場所がなくなる登山者が出る可能性もあるとして、山小屋関係者が気をもんでいる。 「ここまで殺到するとは思わなかった」。北ア南部の槍ケ岳山頂直下、槍ケ岳山荘に勤務する穂苅賢三さん(37)は驚いた。今月1日、営業を始める15日から翌8月末までの予約受け付けを始めたところ、朝から夜まで電話が鳴り続いた。この日に受けた電話は約250件に上った。 同山荘は、今季の宿泊利用者の定員を通常の5分の1となる1日約100人に制限。既に4連休はほとんど満室で、8月も週末や連休を中心に満室が出始めている。 穂高連峰の登山の拠点に位置する涸沢
中央アルプスでのライチョウ復活を目指す環境省信越自然環境事務所(長野市)は2日、駒ケ岳にすみ着いた雌1羽に抱かせた卵8個が全滅したと発表した。6月30日と7月1日に調査。卵5個はふ化していたが、死んだひなや卵が巣近くに散乱していた。ふ化直後に猿が巣に近づく様子がセンサーカメラに映っており、驚いた雌やひなが巣から飛び出したことが原因とみている。 同事務所は6月7日、県内外の動物園など4施設から提供された有精卵8個を、雌が抱いていた無精卵と入れ替えた。ふ化予定日は30日と7月1日だった。巣の周辺5メートル以内にひな5羽の死骸、離れたところに卵2個を確認。1個は巣にあり、雌が温め続けていたが死んでいた。近くに置いていたセンサーカメラには29日午後6時台に、少なくとも10匹の猿の群れが映っていた。雌は近くで確認した。 調査に同行した信州大名誉教授中村浩志さんの分析では、29日午後にひながふ化。直後
県警は29日、北アルプス・白馬岳で18日に新型コロナウイルスに感染した可能性を否定できない遭難者の救助事例があったと県会警察委員会で報告した。雪渓で滑落した県内在住の30代男性を背負って搬送する際に県警山岳遭難救助隊員らがかっぱやマスク、ゴム手袋を着けたという。4月にも八ケ岳連峰・阿弥陀岳で遭難者の感染が疑われ、隊員らが自宅待機した。感染を警戒しながらの救助の難しさが改めて浮き彫りになった。 県警によると、男性は18日午前9時すぎ、標高約2500メートルの小雪渓付近で滑落。携帯電話で通報した。県警が体温など体調を聞き取ったところ、感染していないかどうか見極めが難しく、男性に防護服を着せるなどした。 午後4時50分ごろ、登山口で消防隊員が引き継ぎ、大町市内の病院に搬送。男性は鼻骨や鎖骨を折って重傷だったが、感染はしていないことが分かり、今回は救助隊員らの自宅待機はしなかった。 県警山岳安全対
県霧ケ峰自然保護センター(諏訪市)と県諏訪地域振興局が本年度から、会員制交流サイト(SNS)による情報発信に力を入れている。霧ケ峰と諏訪湖は諏訪地方を代表する自然。「若者にも興味を持ってもらうきっかけにしたい」としている。 県霧ケ峰自然保護センターは、4月下旬にフェイスブックのページを作成。新型コロナウイルス感染対策で開館できない期間も、自然の状況を伝えようと始めた。これまでに、レンゲツツジの開花状況やホオジロなどの野鳥の様子を紹介。今後も開花情報や、動物の知識などの発信を続けていく。同センターは「自然の成り立ちなども発信して、よりいっそう霧ケ峰を楽しめるようにしたい」とする。 「諏訪湖創生ビジョン推進会議」事務局の県諏訪地域振興局企画振興課は、6月中旬にインスタグラムのアカウントを公開。同会議に関係する活動を投稿したり、「#suwako_love」「#諏訪湖創生」のハッシュタグが付いた写
善光寺(長野市)の御開帳が当初予定から1年延期されることが3日に決まったことで、2022年の県内は、いずれも7年目に1度開かれる飯田お練りまつりや諏訪大社の御柱祭が重なり、大きな行事がめじろ押しとなる。新型コロナウイルスの影響で経済が停滞する中、関係者は相乗効果に期待を寄せる。 「全国から長野県に人が集中する。どうなるのか予測がつかない」。御柱祭の日程が御開帳とほぼ重なることに、諏訪市の金子ゆかり市長はこう話す。茅野市の今井敦市長は「県中がにぎやかになる」と歓迎し「両方を観光客が行き来するよう『御利益2倍』などと打ち出した誘客を県と検討したい」とした。 飯田市の中心市街地で開く飯田お練りまつりは3月を予定。中心となる飯田商工会議所(飯田市)の原勉会頭は、大きな行事が重なることは「飯田にとってもメリットがあるのではないか」とみる。 新型コロナの地域経済への影響は深刻だ。長野経済研究所が4月中
新型コロナウイルスの感染拡大防止を巡り、来春開催の行方が注目される長野市の善光寺御開帳が、1年程度延期される方向で調整が進んでいることが29日、関係者らへの取材で分かった。善光寺の天台宗一山(25院)、浄土宗一山(14坊)などが来週にも善光寺としての考え方を固め、開催を請願した善光寺御開帳奉賛会(事務局・長野商工会議所)に伝えて発表する。 延期については、関係者内で1年程度とする見通しの他にも複数の案があるといい、慎重な調整が続いている。 慣例で7年目に1度の御開帳。前回2015年には推計707万人が訪れた。次回は来年4月4日〜5月30日の予定だが、本堂前の回向(えこう)柱周辺や境内一帯に大勢が詰めかけることが予想され、新型コロナの収束が見通せない現状では、「御開帳で感染状況が悪化するようではいけない」などと感染対策の難しさを懸念する声が出ていた。 こうした状況から、奉賛会が27日、予定し
北、中央、南の三つのアルプスと八ケ岳で、県内や県境付近の登山道上にある山小屋91軒のうち2割近い17軒が、新型コロナウイルス感染症の影響で今夏は営業しない方針であることが28日、信濃毎日新聞の調べで分かった。さらに11軒が営業するかどうか「未定」としている。営業しない山小屋は、厳しい自然条件の中にある施設で消毒の徹底や「3密」(密閉、密集、密接)を避ける対策が難しいことや、受け入れ人数を制限する対応をすれば採算が合わないことなどを理由に挙げている。 小屋が狭いため「3密」回避が難しく、「登山客や従業員の安全を確保できない」。中アの山小屋関係者はそう話した。感染防止のため宿泊客を制限すれば、収益の悪化は避けられない。北アの小屋経営者は「営業期間が限られ、とても採算が取れない」と漏らす。 一方、宿泊を含めて営業するとしたのは7割近い62軒。他に1軒は売店やテント場のみ営業するとしている。 感染
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