去年8月、当時61歳の父親を包丁で刺殺したとして、殺人の罪に問われていた北海道深川市の28歳の男の裁判員裁判で、10月23日、旭川地裁は、男に懲役11年を言い渡しました。 公務員を定年退職したばかりの父親と、…
同性カップルが関係を解消したあと夫婦や内縁関係にある男女と同様に財産分与が認められるかが争われた審判で、横浜家庭裁判所は財産分与の前提となる内縁関係を同性間で認めることは現行法の解釈上困難だとして、申し立てを却下しました。 申し立てを行ったのはドイツ人の女性で、14日は弁護人が会見を行いました。 弁護人によりますと、女性は日本国籍の女性と平成25年からおよそ6年間にわたって日本で生活をしたあと関係を解消し別居したということです。 そして申し立てでは、2人の間には内縁関係が成立しているとしたうえ、同性どうしの財産分与を否定することは憲法違反で、夫婦や内縁関係にある男女が別れた場合と同様に財産分与が認められるべきだと訴えていました。 これについて横浜家庭裁判所は「日本の法律は婚姻および離婚の当事者を『夫婦』または『父母』と規定するなど異性間でのみ認めていることは明らかだ」などとしたうえで「婚姻
弁護士ドットコム 民事・その他 性別変更の女性、自身の凍結精子で生まれた子の「認知」認められず 「親子関係ないと言われるのは辛い」悔しさ語る
「ちゃんと前提を聞いてくださいよ! 露骨に中身を言わなくとも聞けるでしょう!!」 弁護人からの質問に裁判長が声を荒げ、注意を促す。義理の娘に長年、性的虐待を行なってきたとして起訴されている男性の公判での一幕だ。 【画像】アメリカ極悪犯刑務所の日常 レイプ犯はその日のうちに始末される 現在、千葉地裁(前田巌裁判長)で開かれているこの公判では、先頃ビデオリンク方式で証人尋問が行われ、被害者とされる義理の娘が証言した。 監護者性交等や監護者わいせつ、児童ポルノ禁止法違反で起訴されている被告人はグレーのジャージを身につけ、メガネをかけた40~50代らしき男性。大きく鋭い目で時折、傍聴席に座る傍聴人の顔ぶれを確認したり、被害者の証言を聞いて不満そうに体を動かしたり、隣に座る弁護人に耳打ちするような仕草をみせたり…。 家庭内の性的虐待事件は、被害者秘匿の観点から、被告人名が伏せられる。逮捕時の報道もな
女性の公判が開かれた大阪地裁が入る合同庁舎=大阪市北区で2020年11月27日午後2時22分、服部陽撮影 3歳だった弟を踏んで死なせたとして傷害致死罪に問われた知的障害の女性(25)は、事件当時、幼いきょうだい4人の世話を母親から押しつけられ、心身は限界まで追いつめられていた。「(私は)おかん(母)のロボットじゃない」――。拘置所で手紙にそうつづった女性の裁判で、関係者は何を語ったのか。事件は防げなかったのか。全2回の後編では法廷の様子を再現し、行政の対応や社会復帰へ向けた女性の歩みを追う。前編はこちら(https://mainichi.jp/articles/20201204/k00/00m/040/468000c) 2020年9月、大阪地裁434号法廷。裁判員6人、裁判官3人が見守る中、関係者が次々に証言台に立った。 「今でも息子が亡くなったとは思っていない。気持ちの整理がつかない」。
女性が拘置所で書いた手紙。幼いきょうだい4人の世話を母から押しつけられ、苦悩する様子がつづられている=2020年11月9日午後8時37分、服部陽撮影 「毎日手を合わせ、お供えをしたい。死ぬまで一生続ける」。9月、大阪地裁。3歳だった弟への傷害致死罪に問われた女性(25)は涙をこぼし、タオルをぎゅっと握りしめた。大好きだった弟をなぜ、死なせてしまったのか。拘置所で女性が書いた手紙には後悔とともに、幼いきょうだい4人の世話を母親から押しつけられた苦悩がつづられていた。「(私は)おかん(母)のロボットじゃないのに、おもちゃじゃないのに」――。事件の背景に何があったのか。女性の足跡をたどった。 大阪市の南東部にある平野区。住宅や町工場が混在する地域に、女性が暮らした3階建ての家はある。トラック運転手の父(47)と、中程度の知的障害がある母(43)の長女として生まれた。母に対する父のDV(家庭内暴力
事件現場となった一戸建ての玄関先には植木鉢が荒れたまま放置されていた=神戸市須磨区で2020年10月23日午後4時53分、春増翔太撮影 黒髪をキュッと結んだポニーテール。白いブラウス。顔を上げた小柄な女性(22)は、年齢より幼く見えた。 9月、神戸地裁。幼稚園教諭だった女性は、初めて法廷に立った。同居していた祖母(当時90歳)の殺害を認め、「介護で寝られず、限界だった」と語った。親族から介護をほぼ1人で背負わされ、仕事との両立に苦しんだ末のことだった。 なぜ、社会人1年目の女性は「大好きだったおばあちゃん」を手にかけるまで追い詰められたのか。裁判を傍聴し、関係者への取材を重ねた。【韓光勲、春増翔太】
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