3年前に行われた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の「表現の不自由」をテーマにした展示をめぐって、名古屋市が負担金の一部の支払いを拒否したことの是非が争われた裁判で、2審の名古屋高等裁判所は1審に続いて市に対し支払いを命じました。 3年前に開催された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」は「表現の不自由」をテーマに慰安婦問題を象徴する少女像や昭和天皇をコラージュした映像作品などを展示するコーナーが設けられ、テロ予告などが相次ぎ、一時、展示が中止されました。 芸術祭は愛知県の大村知事が実行委員会の会長を、名古屋市の河村市長が会長代行を務めましたが、名古屋市は公共事業として公金を支出するのが著しく不適切なうえ危機管理上、重大な事態の発生が想定されたのに河村市長に展示内容などが知らされておらず、展示の一時中止や再開も大村知事が独断で決定したなどと主張して負担金の一部、3380万円余りを支払いませんで
この件で「全責任は僕にある」と繰り返しながら、これまで一切具体的な責任を取る姿勢を示してないような人に、俺こんな不条理な訴訟起こされているということなんですね……。これほどまでに「日本がきちんとした法治国家であるといいな」と思った… https://t.co/zyBP38rPLN
「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の不自由展・その後」中止事件は、その後、中止に抗議して作品を自ら撤去する作家が相次ぐなど、事態は収まりそうもない。事態の深刻さを重く見たのだろう。8月15日に芸術監督の津田大介さんが『あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」に関するお詫びと報告』と題する長文の見解を発表した。 https://twitter.com/tsuda/ その中でひとつの特徴は、大浦信行さんの動画『遠近を抱えてpart2』について、かなり詳しく言及していることだ。中止騒動で焦点になったのは、平和の少女像と、大浦さんの動画だったから、そこを意識して経緯と見解を表明すべきと考えたのだろう。 さて、その津田さんの分析も参考にしてほしいと思うが、ここでは、8月14日に私自身が大浦さんを訪ねてインタビューした内容を紹介しよう。この間、電話では何度も大浦さんの話を聞いており
富山県立近代美術館の企画展「とやまの美術」(1986)に招待された美術家の大浦信行が、1982年から85年にかけて昭和天皇の図像を部分的に引用して制作した版画連作《遠近を抱えて》全14点が、同展終了後に県議会の教育警務常務委員会で議員によって「不快」と糾弾されたことをきっかけに、右翼団体による抗議活動を招き、これらを受けた同館が同作の非公開と売却を決定し、なおかつ同展の図録を焼却した事件。その後、裁判闘争に発展した。公立美術館が「表現の自由」や「知る権利」を侵害した事件として知られている。94年、大浦を含む美術関係者や市民有志は、富山地裁で国家賠償請求訴訟を起こした。原告側は「鑑賞する権利」をもとに作品の特別観覧および買い戻しと図録の再版を求めたのに対し、被告側は「管理運営上の障害」と「天皇のプライバシー侵害の疑い」を理由に一連の処分を正当化した。原告側の証人として、美術評論家の三木多聞、
「10年前は、もどかしく眺めるだけだったパレード」、今は自分らしくいられる場所 写真で振り返る西日本最大級「レインボーフェスタ!2023」
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