シリア北西部イドリブ県南部から逃れ、同県北部の避難民キャンプで暮らす子どもたち(2019年12月27日撮影)。(c)Aaref WATAD / AFP 【12月28日 AFP】シリア北西部イドリブ(Idlib)県では、政府軍とロシアによる爆撃から逃れるためここ2週間で約23万5000人が避難する事態となっている。激戦地の町に通じる道路は27日、民間人で埋め尽くされた。 AFP特派員によると、現地では家族連れの民間人たちがマットレスや衣服、家電製品と共にピックアップトラックに乗ってイドリブ県南部から避難。その大半は、北方のより安全な地域へと向かった。 内戦開始から8年が経過したシリアでは、イドリブ県が反体制イスラム過激派の最後の主要拠点となっている。今年8月には停戦協定が結ばれていたが、シリア政権軍は今月中旬以降、同盟関係にあるロシア軍と共に同県南部での爆撃を強化。国際社会は緊張緩和を要請し