アメリカの無法なイラク戦争とその後の占領支配によって治安の悪化がつづくイラクに派遣された自衛隊員のなかで、帰還後の自殺者が増えていることが十三日までにわかりました。自殺した自衛隊員が「『米兵には近づくな、殺される』と騒いでいた」と関係者は証言しており、イラク派兵が自衛隊員に耐えがたい精神的ストレスとなっていたことが本紙入手の内部文書などから浮き彫りになりました。(山本眞直) 防衛省広報課は、本紙の問い合わせに、イラクに派兵された自衛隊員(五千五百人)の自殺者が陸上自衛隊で六人、航空自衛隊で一人の合わせて七人と回答しました。 防衛庁(当時)は昨年三月、国会でイラク派兵隊員の自殺について、陸自が四人、空自が一人と答弁していました。 国会答弁以降も、陸自で二人が新たに自殺したことになります。 アメリカでもイラク帰還米兵の三割が精神疾患の症状(昨年三月)を訴えるなど「大義なきイラク侵略戦争」症候群