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ブックマーク / www.bookbang.jp (5)

  • 「異端の学者」「学会では低評価」 戦後の歴史学を一変させた網野善彦とはどんな人物だったのか? | レビュー | Book Bang -ブックバン-

    1980年代以降に『無縁・公界・楽』や『異形の王権』などの著書で「日中世史ブーム」を巻き起こし、「網野史観」を打ち立てたとも言われる歴史学者・網野善彦さん。多くの読者を獲得した一方で、「異端」のイメージを持たれることもあった。 そんな網野さんの没後20年を期に、その謦咳に接し、著作の解説も執筆する明治大学教授の清水克行氏が、イメージに反して「きわめてオーソドックス」であったという網野さんの研究を振り返り、当時のベストセラーであり今なお読み継がれる名著『歴史を考えるヒント』(新潮選書、2001年)から、網野さんの真の姿を紹介する。 清水克行・評「“異端の歴史家”の真実」 一九八〇年代からゼロ年代にかけて日中世史ブームを巻き起こし、「日」論や「日人」論の脱構築を試みた歴史学者、網野善彦さん(一九二八~二〇〇四)が亡くなって、今年で二十年が経つという。このタイミングで、代表作『無縁・公界

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  • 「いろいろこんがらがって…」玉さんが初めて明かす「ビートたけし」「水道橋博士」との離別 別居の妻とは修復中 | レビュー | Book Bang -ブックバン-

    厄介すぎる芸名を背負って生きてきた男が、自らのデリケートゾーンに踏み込みまくる一冊。なにしろ帯文からこの調子である。 「殿(ビートたけし)と相棒(水道橋博士)と離れ、独りになった。コロナ禍で(自ら経営する)スナックには閑古鳥が鳴いた。初孫が誕生し、母親は施設に入った。カミさんは、オレに愛想を尽かして出て行っちまった」「それでもオレは、酒を呑んで、笑って、時に打ちひしがれながら、生きてゆく――」 前作『粋な男たち』の発売から5年半の間に起きた触れづらいエピソードの数々。それを、「オレが長年にわたり心血を注いできた漫才コンビ『浅草キッド』は、正式な解散宣言こそしていないものの、実質的な“解散状態”にある」「どうしてこんなことになっちゃったのかな? 自分でもよくわからないよ」「ふたりで漫才をすることが絶対に不可能ではないにせよ、かなり難しい状況であることは間違いない」「いまの状況はボタンの掛け違

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  • 非行少年たちはなぜケーキを3等分にできないのか “認知機能”に問題を抱えた子どもたちの実態 | 特集・インタビュー | Book Bang -ブックバン-

    医療少年院での勤務経験もある著者、宮口幸治氏(現・立命館大学産業社会学部教授) 殺人や強盗、性犯罪などの凶悪な罪を犯していながら、「ホールケーキを3等分する」といった簡単なことすらできないほど、認知機能に問題を抱えた非行少年たち──。そんな非行少年たちの驚くべき実態を明かした『ケーキの切れない非行少年たち』(新潮新書)がいま、ベストセラーとなっている(現在、12刷25万部)。 書のキーワードの一つは「認知のゆがみ」。文中では、極めて歪んだ形でものごとを認識している人たちの様子を、著者が勤務した医療少年院のケースなどから詳述している。反響は大きく、「“不良少年”の真実の姿が分かった」「あおり運転やいじめなど、世間を賑わす社会問題の背後にある原因も見えた」などの声が、続々と寄せられている。 その大きな反響を呼んだの著者はいま、何を考えているのか。精神科医で、医療少年院での勤務経験もある著

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  • 74歳AV女優、82歳デリヘル嬢…「高齢者風俗嬢」の真実 | レビュー | Book Bang -ブックバン-

    貧困女子」という言葉をよく見かけるようになったが、中山美里さんによれば「20年以上も前から女子はみんな貧困だった」。女性が男性と同程度の高収入を得られるのはごく一部の職種だけで、多くの場合は年を取るほど男女の収入格差は開いていく。そんな社会状況の中で、国にも企業にも希望を託せない女性たちが、セックスワークに飛び込んでいくのは当たり前ではないか。 という前提の上で、『高齢者風俗嬢』ではさまざまな風俗産業で働く高齢女性が紹介されている。74歳のAV女優、82歳のデリヘル嬢、70代の伝説のソープ嬢……しかも! 経験も、飛び込んだ動機もさまざまだが、始めてしまえば思いのほか仕事を楽しめて、「身体が動くかぎり、ここで働こうと思ってるの」と明るく話す、ポジティブな高齢者風俗嬢ばかりだ。 「女」が「老人」になるタイミング、それは「女として見られる喜び」を失う瞬間だ。婦人科医によれば、セックスをし続けて

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  • 愛と性行為はひと続きか――女性の視点で可視化した性愛の非対称性 | レビュー | Book Bang -ブックバン-

    立ち止まって愛について考える。 第四十三回すばる文学賞を獲得した高瀬隼子(じゅんこ)のデビュー作、『犬のかたちをしているもの』は、セックスを軸とした興味深い小説だ。 三十歳の間橋薫(まばしかおる)は、ある日思いがけないことを知らされる。半同棲状態の恋人、田中郁也(いくや)がミナシロさんという女性を妊娠させていたのだ。戸惑う薫に、さらに意外な提案が示された。ミナシロさんは郁也の籍に入って子供を産む。しかるべき後に離婚するので、あとは薫と郁也の二人で育ててもらいたいというのだ。 二十一歳のときに卵巣の手術をして以来、薫はもともと好きではなかった性行為をさらに敬遠するようになった。郁也と付き合い始めたときも、そのうちにセックスをしなくなると宣言したのである。薫が好きだから大丈夫。そう言ったはずの恋人は、ミナシロさんと、金を払って体の関係を持っていた。その事実をどう受け止めるべきなのか。 性愛には

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