今日発売の『SAPIO』に、アメリカのテレビ伝道師たちの歴史と現在について書いています。 20世紀初めから数々の福音派キリスト教伝道師が登場し、聖書根本主義による保守的なモラルを説いて寄付を集め、巨万の富を築いてきた。 多くの伝道師がセックス・スキャンダルで失脚したり、脱税や詐欺で刑務所に入っているのにアメリカ人はまったく懲りずに騙され続けている。 紙数の都合で割愛したけど、福音派伝道師について最も鋭く描いた映画はシンクレア・ルイス原作の『エルマー・ガントリー』だ。 予告編↓はエルマー・ガントリー(バート・ランカスター)のこんなセリフで始まる。 「私、エルマー・ガントリーは典型的なアメリカ人です。 興味があることは、金、セックス、そして宗教です」 女好きのヤクザ者エルマー・ガントリーは口の上手さを活かして福音派の伝道師となり、莫大な金を集めていく。この頃から連中のやっていることはまるで変っ