反日感情高ぶる中での訪韓、本当に大丈夫か 安重根はためらいなく引き金を引いた。バン!バン!バン!天地を引き裂くような銃声とともに安培(原文ママ)首相は下腹を抱えたままプラットフォームに昏倒した。 蒼白になった警護員らは、倒れた安培の上に身を投げて、後に続く射撃に備えた肉弾警護を行ったが、すでに安重根は引き金から指をはずして、両手を振り上げ、万歳三唱を行っていた。「大韓民国万歳! 東洋平和万歳! 世界平和万歳!」 これは韓国で2014年8月に出版された『安重根、アベを撃つ』という小説の一部である。その内容は、1909年10月、ハルピン駅で伊藤博文を射殺した韓国人・安重根が突如現代に現れ、「安培首相」を射殺する、という突拍子もない内容。 この小説が出版された当時には、日本でもその内容が簡単に報じられ、幼稚で荒唐無稽なトンデモ反日小説が出版されたと話題になった。 しかし、その報道は週刊誌やスポー