世界で大気汚染が最も深刻とされるインドの首都ニューデリーで、車の通行をナンバーによって規制する対策が初めて実施され、改善につながるか効果が注目されています。 4日、規制が始まって初めて通勤や通学が平常に戻りましたが、大きな混乱はなく、当局が代替の交通手段として手配したバスなどで出勤する人の姿が見られました。ふだんはマイカー通勤をしている人は「勤務先までバスを2本乗り継ぎ、いつもより時間がかかりますが、しかたありません」と話していました。 ニューデリーは、おととし公表されたWHO=世界保健機関の調査で、PM2.5の年間の平均濃度が世界の都市の中で最も高く、4日朝までの24時間の濃度も日本の環境基準の6倍余りとなっています。 今回の試験的な規制は、こうした深刻な状況の改善にどれだけつながるのかを把握するねらいがありますが、性犯罪が増えかねないとして女性ドライバーが除外されたほか、低所得層の通勤