靖国神社(東京都千代田区)で元日本兵の台湾人が合祀(ごうし)されていることに対する抗議活動を行った際、制止した神職らにけがを負わせたなどとして、警視庁公安部は11日、台湾の高金素梅(こうきんそばい)・立法委員(国会議員)(45)を傷害や威力業務妨害などの容疑で東京地検に書類送検した。 発表によると、高金委員は2009年8月11日、靖国神社で約50人を率いて抗議デモを行った際、境内に入るのを制止しようとした神職ら計6人を突き飛ばすなどし、このうち1人の右手に軽傷を負わせるなどした疑い。旧日本軍人らが昨年5月、同庁に刑事告発していた。同庁は今年2月、来日した高金委員に任意の事情聴取を要請したが、高金委員は拒否したという。