4月27日の繊研新聞に、呉服製造卸・小売りの新装大橋が主力ブランドである「撫松庵(ぶしょうあん)」を合繊生地卸の高谷(本社京都市)に、きものリサイクル事業の「ながもち屋」を染呉服製造卸の石勘(京都市)に5月1日付で売却するという記事が載っていた。新装大橋はブランド洋服のリユース会社「ヴィンテージクローズ0324」事業は継続し、不動産管理会社になるという。 恐らく60歳以下の読者には、全く関心がない記事ではないか。この「撫松庵」という1980年代に一世を風靡したブランドは、合繊で作ったトータルコーディネートの既製着物として着物業界に新風を巻き起こした。その他にもデニムきものやファッションゆかたなどの提案も大ヒットした。現在の大橋英士会長がたいへんなアイデアマンで、次々に新作を大会場においてショー形式で発表して話題になった。ファッション業界では、代々木のテントなどで150ほどのいわゆるDCブラ