事件をつくることに手を染める 2004年の日歯連事件の捜査で、村岡兼造元官房長官は「大鶴さんと事務官が僕の取り調べにやってきたが、非常に先入観の強い質問内容だった」と取材記者に明かしている。同様にライブドア事件では、ライブドアのナンバーツー、宮内亮治氏らが株式交換の手法を悪用して資金を横領していた疑惑を無視し、ひたすら堀江貴文氏を主犯格に祭り上げるよう事件のスジをゆがめた。佐藤栄佐久福島県知事の汚職事件でも、県の坂本晃一土木部長が密かに2,600万円もの資金を蓄財していた疑惑を隠蔽し、もっぱら佐藤知事が「天の声」を発していたという、きわめてわかりやすい構図に事件をゆがめている。「大鶴さんは普段はほとんど取材に応じないのに、あるとき突然、能弁になることがあります。検察用語で”風を起こす”というのですが、意図してリークしてマスコミを持っていきたい方向に誘導するのです」(全国紙司法クラブキャップ