2009年9月19日、中国人ブロガー・劉仰(リウ・ヤン)氏が、中国のブログサイト「新浪博客」に「中国人はいつから椅子に座るようになったのか」と題した文章を掲載した。 以下は同ブログの要約抜粋。 李白は「静夜思」のなかで、中国の歴史において長い時間をかけて起こった大きな変化について伝えている。西域との交易が盛んになった唐代に中国に伝えられた椅子が、それまで数千年ものあいだ定着していた「正座」の習慣を変えてしまうことになったのである。 しかし中国と同じく椅子を使わなかった日本人と韓国人は、今でも椅子に座らない習慣を保持している。なぜ中国だけ椅子文化になり、日本や韓国はそうならなかったのか。 南京師範大学歴史学部の陳振(チェン・ジェン)教授は、唐代の大部分の時期、中国でもまだ、椅子は身分の高い人や老人、病人、障害をもつ人など限られた人々のために使われるに過ぎなかったという。正式な席では、依然とし