熊本地震で甚大な被害に見舞われた熊本県益城(ましき)町の臨時災害放送局(臨災FM)「ましきさいがいエフエム」が、今も被災者に地域の情報を届けている。熊本地震後には県内で御船(みふね)町などでも臨災FMが開局したが、発生から2年たった現在は益城町だけが続けている。ボランティアの力を借りながら放送を続けていくという。 4月上旬の朝、町保健福祉センター2階の研修室内に設けられたスタジオで、町民ボランティアの三嶋尚子さん(74)と西本礼子さん(68)がマイクの前に座った。午前9時から15分間の生放送で、地震2年の節目に町が開く追悼式の告知などを丁寧に伝えた。