ジフテリアの予防接種を受けた京都市と島根県の乳幼児84人が、1948年に死亡した薬禍事件に関連し、当時の防疫課などの記録資料97点を、京都市は保健医療課から歴史資料館(上京区)に移管した。患者のカルテや写真、死亡者の解剖所見、見舞金精算書などの資料のほか、71年に市が行った被害者追跡調査の記録もある。資料はこれまで原則非公開だったが、今後は市情報化推進室に申請すれば、マイクロフィルムで閲覧できるようになる。 学術的にも価値が高いとして市歴史的公文書に指定され、全資料のマイクロフィルム化が完了したため移管した。個人情報部分などは黒塗りしている。 この記事は有料記事です。 残り765文字(全文1040文字)