東京医科歯科大は17日までに、生まれつき肺にたんぱく質が異常にたまる難病「先天性肺胞たんぱく症」の1歳女児を、骨髄移植で治療することに成功したと発表した。国内で数人と非常にまれな病気で、治療は国内外で例がないという。小児科の森尾友宏教授による
東京医科歯科大は17日までに、生まれつき肺にたんぱく質が異常にたまる難病「先天性肺胞たんぱく症」の1歳女児を、骨髄移植で治療することに成功したと発表した。国内で数人と非常にまれな病気で、治療は国内外で例がないという。小児科の森尾友宏教授による
子どもの死因の上位には「不慮の事故」が常に挙がっている。厚生労働省「平成25年人口動態統計」によれば、事故の原因には「窒息」や「溺死・溺水」に次いで「交通事故」が多い。 いわゆる「飛び出し事故」が大半を占めるわけだが、事故につながる複数の理由のひとつに、子どもの「目」がある。 視力は徐々に発達する 「見る」という行為には、6つの機能が必要だ。見たいものを正しく判断する「視覚情報処理」、見たいものが鮮明に見える「視力・色覚」、見たいものにピントを合わせる「屈折・調節」、見たいものの遠近感を把握する「輻輳両眼視機能」、見たいものに正しく視線を向ける「固視眼球運動」、見たい範囲が確保されている「視野」。これらすべてがバランスよく働いてこそ、「よく見る」といえる。 それぞれの機能は、生まれてすぐ会得しているわけではない。「視覚感受性期」と呼ばれる長い時間を経て獲得していくものなのだ。 生まれたての
世界で初めて人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った目の網膜細胞移植手術を手がけた理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーらが31日、神戸市内で記者会見し、視覚障害者の就労支援などを行うプロジェクト「i(アイ)see(シー)!運動」を2月1日から始めると発表した。 プロジェクトは高橋氏が理事を務める公益社団法人「ネクストビジョン」(同市)が取り組む。視覚障害者に働き方を提案し、企業側への啓発にも力を入れる。来年秋に同市に開業する網膜再生医療研究・治療施設「神戸アイセンター(仮称)」に拠点を置き、治療から就労まで一貫してサポートを受けられる環境づくりを目指す。 国内の視覚障害者は約164万人とされるが、全盲でない人でも、通勤時の事故などの懸念から雇用は十分に進んでいないのが現状という。高橋氏は「視覚障害者の方が社会にとけ込む手助けをしたい」と話した。
ショック直後は関係が薄い物事も「傷」に ある出来事で強い精神的ショックを受けた直後は、関連が薄いことでも出来事の記憶と結びつきやすく、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を引き起こすきっかけになりかねないとする研究論文を筑波大などのチームがまとめた。マウス実験で、刺激を与えてから6時間以内にみられた現象だといい、心の傷の迅速なケアの重要性を示唆する結果だとしている。 筑波大国際統合睡眠医科学研究機構の坂口昌徳准教授らは、箱の中でマウスに電気刺激を与えて取り出し、時間をおいて同じ箱に戻したり、別の箱に入れたりして反応を調べた。 24時間後に刺激を与えた箱に戻すとおびえて動きが止まったが、別の箱では特に反応はなかった。一方、刺激から6時間以内に、材質や形が一部だけ似ている別の箱に入れてすぐに取り出して飼育室に戻し、その24時間後にもう一度この箱に入れると、おびえて動かなくなった。素材も形状も全く
患者には救われる権利がある――医療用大麻の有効性 「カンナビノイドの科学」監修・佐藤均氏、編集・新垣実氏インタビュー 情報 #新刊インタビュー#医療用大麻#カンナビノイドの科学 近年、大麻を医療目的で使用する「医療用大麻」の様々な効用が明らかになり、先進国を中心に多くの国々で合法化が進んでいる。「ダメ、ゼッタイ」の根本が揺らぐ中、私たちは大麻とどう向き合っていくべきなのか。『カンナビノイドの科学 大麻の医療・福祉・産業への利用』(築地書館)監修者の佐藤均・昭和大学薬学部教授と編集代表の新垣実・日本臨床カンナビノイド学会理事長にお話を伺った。(聞き手・構成/大谷佳名) ――最初に「カンナビノイド」について、ご説明いただけますか。 新垣 カンナビノイドとは、「アサ(大麻草)」という植物に含まれる104種類の成分の総称です。特に知られているのはマリファナの主成分、いわゆる「ハイ」になる精神作用を
医脳理工・産学連携のプロジェクト 大阪大学産業科学研究所の関谷毅教授、「金沢大学こどものこころの発達研究センター」の菊知充教授らを中心とした医脳理工連携チームは、冷却シートを額に貼る感覚で簡単に使用できる「パッチ式脳波センサ」の開発に成功したと、1月7日発表した。 大阪大学COI(Center of Innovation)拠点では、国立研究開発法人科学技術振興機構のCOIプログラムの支援をうけ、潜在能力を引き出す脳マネジメントによって“スーパー日本人”をつくり出そうという医脳理工・産学連携のプロジェクトを進めている。 大型の医療機器と同等の計測精度 今回開発されたのは、手のひらサイズのパッチ式脳波センサで、大型の医療機器と同等の計測精度をもち、リアルタイムに脳の状態を可視化することができるというもの。 これまでの脳波測定では、頭部全体に複数の電極を装着しなければならなかったため負担が大きく
聞こえの不自由な状態を聴覚障害と言いますが、原因や種類により聞こえの程度は様々です。今回の研究チームは、難聴により補聴器を使用している方を対象とし、インターネットを使った聴覚障害の治療プログラムが有効か検証しました。 ◆インターネットを使った遠隔リハビリは有効か 近年、情報通信技術の発展により遠隔医療が徐々に普及しつつあります。遠隔リハビリは、自宅でインターネットを使いながら専門家による訓練が受けられることを特徴とします。 今回の研究は、補聴器を普段から使用する聴覚障害者を対象に、インターネットを使った遠隔リハビリの効果を検証した、過去の2つの研究結果をまとめました。 遠隔リハビリ群は、インターネットを通して聴覚機能訓練士の指導に従い訓練を行いました。対照群は、従来の対面式で聴覚機能訓練士による聞き取りの訓練を行いました。 ◆遠隔リハビリにより活動性の向上が得られる 以下の結果が得られまし
神経細胞死滅抑制の死を抑制する薬剤を発見 国立長寿医療研究センターなどは、世界初の認知症治療薬の開発に向け、脳の神経細胞の死滅を抑制する薬剤を発見したとの研究結果を発表した。 研究チームは、タウの結合を防ぐ化合物が含まれる「イソプロテレノール」に着目。「イソプロテレノール」は、不整脈や気管支ぜんそくの治療に使われる既存薬。「イソプロテレノール」をマウスへ投与した結果、神経細胞の死滅をひきおこす「タウタンパク質」の蓄積が阻害され、神経細胞の死が抑制される高い効果が現れ、脳機能が通常通りに回復したという。 研究チームは、今後この薬剤のヒトへの効果が確認できれば、認知症の進行を抑える世界初の治療薬の開発も期待できるとし、実用化に向けてヒトでの臨床試験を行うことにしている。 (画像はプレスリリースより) 今回の発見内容の要約 ・今回の発見は国立長寿医療研究センター、理化学研究所、同志社大学による共
10~20年後、国内労働人口の49%に当たる職業が人工知能やロボットで代替される可能性が高い──NRIが試算を発表。 野村総研は12月2日、10~20年後に国内労働人口の49%に当たる職業について、人工知能やロボットで代替される可能性が高いという推計を発表した。 独立行政法人・労働政策研究・研修機構の「職務構造に関する研究」が分類した601種類の職業について定量分析データを使って分析した結果をまとめた。 人工知能やロボットで代替される可能性が高いのは製造や販売などの現場作業が多く、可能性が低いのはクリエイターや研究者、医者や保育士などだった。必ずしも特別な知識・スキルが求められない職業や、データの分析や秩序的・体系的操作が求められる職業は代替可能性が高い傾向にある一方、抽象的な概念の知識や他者の理解、交渉などが必要な職業は代替が難しい傾向にあるという。 NRIは「あくまで技術的な代替可能性
NEDOのプロジェクトにおいて、(株)システムイオは、視覚障害者向けお財布型ポータブル紙幣識別機「Wallet(ウォレット)」を開発、12月1日から製品販売を開始しました。 「Wallet」は、日本銀行券の券面を光学的に読み取り、音声案内やブザー音、振動で通知することによって、新札・流通紙幣を問わず識別を行います。交通系ICカードなどの残額も音声で通知する機能も有しているため、紙幣だけでなく、交通系や流通系のICカードの残額も簡単に確認できます。 NEDOは、今後も福祉用具の実用化開発を推進し、高齢者や障害者の積極的な社会参加(ノーマライゼーション)を支援し、豊かさを実感できる社会の実現を目指します。 1993年の「福祉用具の研究開発及び普及の促進に関する法律」制定以来、NEDOは高齢者や障害者の生活の質の向上や介護者の負担軽減を図る技術開発に対して、研究開発の助成を行ってまいりました。な
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