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ブックマーク / mmpolo.hatenadiary.com (2)

  • 原武史『レッドアローとスターハウス』を読んで - mmpoloの日記

    原武史『レッドアローとスターハウス』(新潮社)を読む。副題が「もうひとつの戦後史」で、日政治思想史学者原武史が、西武の特急レッドアロー=西武鉄道沿線、平面プランがY字型の賃貸住宅スターハウス=公団住宅を舞台に選んで、小さな世界の戦後政治思想を分析している。西武鉄道沿線の公団住宅=団地の住民の政治意識は戦後どのような展開をたどったか、という。これは西武線沿線の公団住宅に住んだ小学生時代の、過剰な集団教育の苦しかった経験を詳述した前著『滝山コミューン1974』(講談社文庫)の延長上の著作になり、また同時期に出版した『団地の空間政治学』(NHKブックス)の姉妹編でもある。東急沿線の大規模な開発と宅地分譲を行った五島慶太に対して、西武の堤康次郎は沿線の宅地開発に興味を示さず、代わりに住宅公団が賃貸を中心の大型の団地を次々に造っていった。その団地住民は住環境の不備を改善させるため自治会を作って自治

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  • 自費出版した本がなぜ書店に並ばないか - mmpoloの日記

    共同出版方式で自費出版したがほとんど書店に並ばなかったと出版社を訴えた著者が話題になっている。なぜ並ばないか、書店と出版社の関係があまり知られていないと思う。 まず書店に並んでいるのほとんどは書店のものではない。書店は出版社から預かっているだけだ。例外があって、岩波書店のと未来社のは書店の買い切りが原則なので書店のものだ。(だからこの2社のを置いている書店は少ない)。 書店に並んでいるはこの買い切りを除くと大きく分けて2種類がある。一つは新刊委託で新刊の発行から4か月間だけ書店が預かっているもの。その期間を過ぎると返ができない決まりで書店が買い取らなければならない。もう一つは常備寄託で、出版社とのあいだに契約を結んで、決められたを1年間だけ預かり、その間に売れた分は補充し、1年後に精算する。 さて書店の棚には限界がある。流通している書籍の種類は膨大だ。物理的に書店が並べうる

    自費出版した本がなぜ書店に並ばないか - mmpoloの日記
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