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ブックマーク / societyforlightnovel.wordpress.com (7)

  • フランス語ライトノベル翻訳のその後(2016)

    ここのところ、ライトノベル英語翻訳からアメリカのヤングアダルト小説の話ばかりしていて他言語の話は放ってありました。先日、何気なく紀伊国屋のフランス語書籍の棚の横を歩いていたら、ライトノベルを見つけてしまいました!『狼と香辛料』『ソードアートオンライン』『ダンジョンで出会いを求めるのは間違っているだろうか?』『ログ・ホライゾン』が並んでいます。 そういえば、フランス語訳の有無を調べてから4年以上が経過しました。あのときは、かなり悲惨な翻訳状況だったのですが、さすがに状況が進んでようです。調べてみると、OFELBEというライトノベル専門レーベルが立ち上がっているではありませんか。現在、発刊も含めれば、 DANMACHI   -La Légende des familias  (ダンジョンで出会いを求めるのは間違っているだろうか) Durarara!! (デュラララ‼︎) Log Horizo

    フランス語ライトノベル翻訳のその後(2016)
  • アメリカの書店にて2016

    サンフランシスコに来たので、再びライトノベルやヤングアダルト小説の書店調査をやってみましたが、、、どうも街中の大型書店は片端から閉店してしまった模様です。個性的な書店は幾つも健在なんです。例えば、ビート文学の拠点になったCity Lights Bookstoreは今も健在で、棚や飾ってある写真を眺めているのが当に楽しくなる屋ですが、ヤングアダルトの書棚はありませんでした。 ビートの次に栄えたヒッピーの拠点になったヘイト・アシュベリー地区にも書棚が楽しい屋がありましたが、グラフィックノベルは扱っていてもヤングアダルト小説の棚がない。 やはり、ある程度の大型書店にならないとヤングアダルトの棚は設置されないのでしょうね。それがヤングアダルトの現状の位置というか市場規模なのではないかと思います。そして、そのような大型書店はどんどん潰れていき、サンフランシスコはその潮流の最先端を行っていると

    アメリカの書店にて2016
    stella_nf
    stella_nf 2016/06/27
    「古典のライトノベル風表紙」って集英社文庫がやったのとか角川つばさ文庫がやったのとか思い出す。
  • アメリカでライトノベルが売られている現場

    アメリカのオレゴン州ポートランドの屋さんでライトノベルがどのように売られているのかを調査してみました。ポートランドにはたまたま滞在していただけなんですが、ポウエルズ・ブックストアというかなり大きな屋があります。この屋は、古も新もサイズもまちまちなも全て著者別にまとめてアルファベット順で棚に並べるという点でもかなりユニークです。 それはともかく、中に入って探してみると当然のことながら「Light Novel」なんてジャンルの棚はありません。そのうちに「Manga」と「Graphic Novels」の棚が並んでいるところにたどり着きました。Graphic Novelは我々の想像するアメリカのコミックだと思っていればおおよそ合っている筈です。棚の量を比べてみると、MangaはGraphic Novelsの1/4ぐらいでしょうか。Mangaを多いとみるか少ないと見るか、、、 このMan

    アメリカでライトノベルが売られている現場
  • ラノベ史探訪(20)-TRPG版『ロードス島戦記』リプレイとパソコンゲーム誌『コンプティーク』

    昨年5月に開催された「ゲームオンフェスティバル2012」にて、『ロードス島戦記』のオンラインゲーム化が発表された際は結構驚いたものでした。当時は真っ先に「なぜこのタイミングで???」という疑問が浮かびましたが、思えば翌2013年は小説版『ロードス島戦記』(1988年)が発売されてから25年という節目。これを念頭に話題の先陣を切ったとすれば、何となく納得出来る所があります。 【参考】ラノベ史探訪(16)-今、ふたたびの『ロードス島戦記』 そして今年。ちょうど昨日(6/21)、web KADOKAWAに「ロードス島戦記生誕25周年」の特設ページがオープンし、小説版『ロードス島戦記 灰色の魔女』の豪華単行&文庫新装版、および、OVA版「ロードス島戦記」デジタルリマスターBlu-rayBOXの発売が告知されました。現時点でBlu-rayBOXはAmazonランキングTOP10入りを果たすなど、

    ラノベ史探訪(20)-TRPG版『ロードス島戦記』リプレイとパソコンゲーム誌『コンプティーク』
    stella_nf
    stella_nf 2013/06/24
    第3部はオリジナルルールでのプレイなので単行本化済。リプレイ単行本の1と2はオリジナルルールで再プレイしたもの。コンプティーク誌が国会図書館に所蔵がほとんどないとか……
  • 海外翻訳事情 役割語

    「役割語」なる概念を御存知でしょうか? たとえば、アニメやマンガの世界では「博士」と呼ばれる人たちは、高い確率で「~なのじゃ」という喋り方をします。しかし、現実の「博士」たち、たとえば今の東京大学の教授で「~なのじゃ」という言葉を使っている人は、まずいません。居たら、是非通報ください。この他、「おほほ」と笑い「~のことよ」と喋る「お嬢様」、「~アルよ」と喋る「中国人」など、実際にそんな風に喋っている人はほとんどいないのに、書き言葉や映画や演劇の世界では定着してしまっている言葉が日語にはいっぱい有ります。 つい最近に金水敏という言語学者が、こうした言葉を「役割語」と命名しました。研究会も組織されても出ています。 (左から金水敏『ヴァーチャル日語 役割語の謎』岩波書店、金水敏編『役割語研究の地平』『役割語研究の展開』いずれも、くろしお出版) ごく大雑把にいえば、役割語は文芸の世界で大変に

    海外翻訳事情 役割語
    stella_nf
    stella_nf 2012/06/11
    「役割語」を使うキャラクターの台詞を外国語に翻訳する困難
  • ライトノベル海外翻訳事情 韓国編(3)

    今回は補追編みたいなもので簡単に済ませます。 5月の研究会にいらっしゃった、韓国のジョンが見せてくれたのが「文庫サイズの『スレイヤーズ』」でした。 正確に言うと文庫サイズよりやや大きいのですが、大元C.I.社は、1997年頃にはこのサイズ(11cm×16cm)でライトノベルを出し、途中で切り替えて今のサイズ(12cm×18cm)に切り替えたとのことでした。文庫サイズが受けなかったということのようです。ライトノベルが文庫サイズで発売されているのはドイツくらいで他にはありません。アメリカのSevenSeasは『死神のバラッド』を文庫サイズで一度出しましたが、後が続いていません。考えてみると、日で流通する文庫の起源は岩波文庫ですし、その岩波が手にしたのはドイツのレクラム文庫です。読者が文庫のサイズに既に親しんでいて、流通業者も扱い慣れているからドイツでは、文庫サイズのまま翻訳

    ライトノベル海外翻訳事情 韓国編(3)
    stella_nf
    stella_nf 2012/05/29
    タイトルは韓国編だけど他の国も含めて。 “ライトノベルが文庫本サイズで発売されているのはドイツくらいで他にはありません”
  • ライトノベル翻訳事情 文体編(1)

    ライトノベルは、そもそも「軽く読める」のが看板ですし、一般には文体も易しいと考えられています(例外も随分ありますが)。今回の調査では、一冊々々について丁寧にオリジナルと訳文を読み比べてみるということは行いませんでしたが、英訳の各書籍をパラパラと見ている限りでは、極めて平易な言葉で訳されていました。 とはいえ、ライトノベルの文体は口語的に崩れたものも随分あって、「どうやって外国語に訳すんだろうか?」と心配になるようなものも一杯あります。「アメリカ編」で既に書きましたが、ライトノベル翻訳のごく初期の例である『スレイヤーズ/Slayers』は、実に適当な意訳で日の口語体からアメリカの口語体に「訳」していますが、意訳の度が過ぎているようにも思えます。試しに冒頭の文を比較しますが、こんな具合です。 (原文) あたしは追われていた。 ……いや、だからどーしたといわれると、とても困るんですけど…… 確

    ライトノベル翻訳事情 文体編(1)
    stella_nf
    stella_nf 2012/01/21
    漫画英訳では日本の多様な人称を「sempai」などの直接表現してるのね。『文学少女/Book Girl』ではより欧米的にしてる、と。ラブクラフトに吹いた。
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