1年以上行方不明の小中学生の数 学校が居場所をつかめず、1年以上も「行方不明」とされている小中学生がいる。都市部を中心に全国で1千人超。現在、適切な教育を受けているかどうかも分かっておらず、事件に巻き込まれたのでは、というケースも出てきた。「消えた子どもたち」に何が起きているのか――。 大阪府富田林市で今月、9歳男児の安否が不明となっていることが判明し、祖父母ら4人が生活保護費を不正受給した疑いで12日に大阪府警に逮捕された。文部科学省の学校基本調査によると、昨年5月1日時点で「不明児」とされる小中学生は1191人。9歳男児はその1人だった。 男児の場合、小学校入学を控えた2009年3月、ともに住民登録された曽祖母が市に「一緒に住んでいない。父親から児童養護施設にいると聞いている」と説明。市は学校への在籍を認めたが、男児は登校せず、1年後に「不明児」扱いになった。 曽祖母が昨年8月