普段から“雇わない経営”を強く主張しているせいか、 「安田は社員雇用を全否定している」 と思っている人が多いようだ。 だが私が言いたいのは、 社員をひとりも雇うなということではない。 雇用だけではもはや成り立たないことを 理解すべきだと主張しているのだ。 私が主張しているのは社員と業務委託による ハイブリッド型の組織である。 「なんだ、それなら今までと変わらないじゃないか」 と思われる人も多いだろう。 確かに「正規雇用+期間限定の非正規雇用」 という形はパートやアルバイトと同じに 見えるかもしれない。 だが私が主張する組織は根本的に違う。 これまでの非正規雇用は コスト削減と人数調整が主目的である。 つまりコアな業務はあくまでも正社員に任せる という考え方だ。 正社員ほどの費用はかからず、 仕事が減れば人数を減らすこともできる。 クオリティーは期待できないが、 雇用の調整弁にはもってこい。