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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (160)

  • ヒトの死体の骨を食べるシカ、はじめて観察

    ほぼ骨だけになったヒトの死体をべていたところ、こちらに気づいて肋骨をくわえたまま顔を上げたオジロジカ。(PHOTOGRAPH COURTESY LAUREN A. MECKEL/ACADEMIA) 野外でヒトの死体がどのように腐敗していくのかを研究していた法医学者が意外な光景に出くわした。人骨をかじるオジロジカ(Odocoileus virginianu)だ。(参考記事:「動物大図鑑 オジロジカ」) 腐敗の過程を研究する施設は「死体農場」と呼ばれ、どんな動物が死体に群がってくるのかも研究対象になっている。(参考記事:「真犯人を追う 科学捜査」) よく見かけるのは、キツネ、ヒメコンドル、アライグマなど。米テキサス州サンマルコスにある法医人類学研究所では、他にも死体をべにやってくる動物がいるかどうかを観察するため、カメラを仕掛けた。すると、予期していた通り興味深い発見があった。(参考記事:

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    yamadar
    yamadar 2017/05/11
    どんな農場だよ
  • 特集:湿地に眠る不思議なミイラ 2007年9月号 ナショナルジオグラフィック NATIONAL GEOGRAPHIC.JP

    Q:米国とメキシコの一部に生息するこちらのカメ。彼らのすみかはどこでしょう? 砂漠の地下に掘った巣穴樹木のてっぺん氷の張った水面下 文=カレン・E・ラング 写真=ロバート・クラーク 北欧の泥炭湿地からしばしば出土する不思議な「湿地遺体」。黒光りするこの不思議なミイラは、これまでに数百体発見され、鉄器時代の北欧で行われていた謎めいた生け贄の儀式を今に伝えている。 その男の遺体は、2003年のある冬の日、アイルランドの土の中から掘り出された。男の髪は生前に整えた形を保っていた。後頭部は短く刈りあげ、頭頂部の髪を20センチほど伸ばして鳥のとさかのように盛りあげ、松脂で固めてあったのだ。だがそれは、この不思議な遺体にまつわる謎のほんの始まりに過ぎなかった。 男の遺体が見つかったのは、泥炭の加工場にある巨大なふるいの中だった。全裸で頭部がひどく左にねじれ、両足と両腕の前腕部が失われていた。クローニー

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    yamadar 2017/04/16
    「この世には、決してわからないことがあるほうが面白いと思うのです」
  • 長老をいぶしてミイラに、アンガ族の伝統に密着

    ドイツ人の写真家ウラ・ローマン氏がパプアニューギニアのアンガ族に初めて出会ったのは、2003年のことだった。自動車で丸1日、その後徒歩で3時間かけて山道を登り、やっとの思いで目指す高地にたどり着いた彼女に、村の長老たちは、もと来た道を引き返すよう命じた。ここでは、よそ者は歓迎されない。村人たちは訪問者と接触する機会がなく、自分たちの風習を外の世界にさらすことを嫌う。

    長老をいぶしてミイラに、アンガ族の伝統に密着
  • 27年一度も人と接触せず、ある森の「隠者」の真相 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    米メイン州オーガスタのケネベック郡上位裁判所に連行されるクリストファー・ナイト。彼は森の中にひとりで暮らし、所有者が不在の別荘で盗みを繰り返していた。(PHOTOGRAPH BY ANDY MOLLOY, KENNEBEC JOURNAL, AP) 1986年、20歳のクリストファー・ナイトは、米マサチューセッツ州の自宅から車でメイン州へ向かい、そのまま森の中へと姿を消した。彼は深い森の奥にテントを張って暮らし、近隣の別荘から盗んだものをべて生き延びた。30年近く、他人と会話をすることはなかったが、最後は障害者用のサマーキャンプ場に盗みに入ったところを逮捕された。 人は何をきっかけに世捨て人となるのだろうか。ナイトはただ単に、孤独を好む反社会的な人間だったのだろうか。それとも彼の行動のどこかに、我々が学ぶべき教訓があるのだろうか。「ナショナル ジオグラフィック」誌にも寄稿しているジャーナ

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    yamadar 2017/04/16
    時々、本しか無い塔の中に入って1ヶ月くらい読みふける生活を送りたいと感じることがある。
  • 【動画】衝撃、チンパンジーが元ボスを殺し共食い

    それはあまりに凄惨な光景だった。ボスとして群れを率いていたチンパンジーが、かつての仲間たちに襲われて、体の一部をいちぎられ、殺されたのだ。 チンパンジーの争いが時に殺し合いに発展することは、研究者の間では認識されていた。10年以上調査されているチンパンジーの生息地ではすべて、死に至る争いが報告されている。しかし、同じ群れの中での殺し合いは極めて珍しい。(参考記事:「人は人をべたのか、4つの事例を読み解く」) この事件は、1月27日付の霊長類学専門誌『International Journal of Primatology』で発表された。元ボスが殺された後の現場の様子を撮影した動画もある。チンパンジーが同じ群れの仲間を殺したという記録は、これを含めてわずか9例しかない。 「とても見ていられませんでした」と、報告書を共同執筆した米アイオワ州立大学の人類学者ジル・プルエッツ氏は語る。「その後

    【動画】衝撃、チンパンジーが元ボスを殺し共食い
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    yamadar 2017/02/02
    [生物] [社会]興味深い
  • 【動画】奇虫!サンヨウベニボタルの驚くべき生態

    【動画】マーク・ウォン氏は、シンガポールのジャングルを歩いている最中、奇妙な昆虫を発見した。謎に包まれた甲虫、サンヨウベニボタルだ。(解説は英語です) マーク・ウォン氏がシンガポールのジャングルの中を、アリを探しながら歩いていたときのことだ。丸太をごろりと転がすと、まるでジュラシックパークの世界からはい出てきたような生物が目に留まった。 「最初はキノコかと思いましたが、じきにゆっくりと動き出したのです」。米ナショナル ジオグラフィック協会からヤング・エクスプローラーとして助成を受けているウォン氏はそう語る。 それはサンヨウベニボタルという名の、先史時代の生物によく似た奇妙な昆虫だった。学者たちは200年近くにわたり、この虫の正体に頭を悩ませてきた。 先史時代の三葉虫によく似たサンヨウベニボタル。だが、誕生したのは4700万年前、三葉虫の絶滅から2億年後のことだ。(PHOTOGRAPH BY

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  • クジラに乗ったイルカの写真が話題

    Dolphin RIDES ON THE SNOUT of humpback. Pics by L Mazzuca & M Deakos, technical paper too https://t.co/MAq7dKSBDg pic.twitter.com/6TUL6maGBS — Darren Naish (@TetZoo) 2016年9月2日 イルカを乗せたクジラの写真がネットで話題になっている。 これらの写真は2004年と2006年に米国ハワイ近海で撮影されたもの。いずれもザトウクジラがハンドウイルカを乗せており、その後研究者らが論文として報告した。 研究者はこの現象が起きた理由として3つの可能性を検討した。クジラが攻撃的になっていたか、クジラがどうにかしてイルカを助けようとしていたか、クジラもイルカも遊んでいたにすぎないかである。 クジラが水中からゆっくり浮上してイルカを持ち上げ

    クジラに乗ったイルカの写真が話題
  • 肛門の起源の定説白紙に、クシクラゲも「うんち」

    エイリアンのような外見のクシクラゲは、見た目はクラゲと似ているものの、まったく別の動物だ。大きく異なるのは、クラゲがひとつの穴から事も排泄も行うのに対し、クシクラゲは口とは異なる肛門孔をもつ点で、これがその様子を初めて撮影した映像。新たな研究によると、きわめて根的なところで、クシクラゲと我々には共通点があるのかもしれない。(肛門孔から排泄する様子は1:10前後から。字幕解説は英語です)(Video courtesy William Browne) 肛門の起源について、定説はこうだ。かつて、あらゆる動物の祖先はただの塊に口がひとつあるだけの単純な生物で、その穴で事も排泄も行っていた。しかし、長い時を経て、体が細長くなるとともに、口と反対の端にもっぱら排泄を行う肛門ができ、口と肛門の間には消化管のある動物があらわれた。 この定説は、現生の動物を観察した結果生まれたものだ。植物と勘違いされ

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    yamadar 2016/08/25
    はてブ数を稼いでるのは発見が凄いのか、話題が肛門だからなのか、判別が難しい。
  • 米国で見つかった日本の軍事機密「地図」14点

    が作成した北朝鮮、平壌近郊の地図。(Photograph from Stanford University) 第二次世界大戦後、日を支配下においた米軍は、日の軍事機密となっていた地図とその原版を大量に接収し、米国に送っていた。その地図が近年発見され、注目を集めている。 日軍の地図はアジアの多くの地域を網羅し、地形に加え、気候、輸送システム、現地の生活の情報が詳細に記されていた。こうした情報は侵略や占領の計画立案に使われたと思われ、一部には敵国に送り込まれたスパイが収集したものもある。 これらの地図は「外邦図」と呼ばれるもので、米国にとって諜報活動に役立つ貴重な資料となった。敗戦国の情報だけでなく、新たに台頭してきた敵、すなわちソビエト連邦の情報も含まれていたからだ。米国陸軍地図局は、こうした戦略上重要な資産を1カ所に保管しておくのは無謀と考えた。核攻撃でも受けようものなら、すべて

    米国で見つかった日本の軍事機密「地図」14点
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    yamadar 2016/08/04
    なるほど、地図というのは、かなり貴重な情報だったんだな。
  • 1.3億円相当、センザンコウのウロコ4トン押収

    2015年にインドネシア当局が押収したセンザンコウの死体。この動物はウロコと肉の需要のために密猟されている。(PHOTOGRAPH BY BINSAR BAKKARA, AP) 香港当局は6月23日、「薄切りプラスチック(sliced plastics)」とラベル付けされたカメルーン発の貨物から、アフリカセンザンコウのウロコ4トンを押収した。この動物1100匹から6600匹に相当し、およそ980万香港ドル(約1億3000万円)の価値があるという。同種のウロコとしては過去最大規模の摘発と、IUCN(国際自然保護連合)は報告している。(参考記事:「密猟象牙の闇ルートを追う」) センザンコウはアフリカおよびアジアに生息する夜行性の哺乳類で、このところ個体数が激減している。数年前には野生生物の専門家から「世界で最も密売されている哺乳類」という不名誉な称号を付けられたほどで、過去10年間で密猟された

    1.3億円相当、センザンコウのウロコ4トン押収
  • 火星の重力マップ公開、驚きの新事実が明るみに

    新たに作成されたカラフルな火星地図は、場所による重力のばらつきを示している。白く見えるのはタルシス三山などの重力が大きい領域で、青く見えるのは峡谷などの重力が小さい領域だ。(MIT/UMBC-CRESST/GSFC) このほど米NASAが火星の重力データを使って地図を作成し、公開した。美しいだけでなく、火星内部の核から周囲の大気まで、目で見ただけではわからない地質学的な詳しい特徴が新たに示されている。 米マサチューセッツ工科大学のアントニオ・ジェノバ氏らは、火星探査衛星3機16年分の軌道データを分析し、軌道と速度のふらつきから、位置による重力のばらつきを明らかにした。3月5日に科学誌「Icarus」に発表された火星の地図は、太陽系で最も高い山であるオリンポス火山の頂上からマリネリス峡谷の底まで、この重力のごくわずかな違いを画像として示したものだ。(参考記事:「オリンポス山、“太陽系最大”を

    火星の重力マップ公開、驚きの新事実が明るみに
  • メスを縛って交尾有利に、クモで判明

    動画:オスのナーサリー・ウェブ・スパイダー(Pisaurina mira)はメスに捕されないよう、メスを縛ってから交尾を行う。(説明は英語です)(Video courtesy of Alissa Anderson) 縄があれば縛る者あり――。クモの世界にも、交尾(交接)にあたりメスを縛るオスがいる。科学誌「バイオロジー・レターズ」に発表された最新の研究によると、緊縛によって交尾の時間が延び、より多くの精子を送り込めるため、オスが父親になれる可能性が高まることが明らかになった。 生物が交尾相手を魅了し、離さないための風変わりな方法はすでにいくつも知られているが、動物界で最も常識破りの愛し方をすると言われるクモが、今回の発見でその多様さを限界まで押し上げた形だ。(参考記事:「交尾の後にメスの交尾器を壊してしまうクモを発見」) 「だからクモの研究が好きでたまらないんです」と話すのは、今回の論文

    メスを縛って交尾有利に、クモで判明
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    yamadar 2016/03/18
    生物の進化は興味深い
  • 3月5日に小惑星が地球スレスレを通過、NASAが発表

    小惑星2013 TX68は、一部の人工衛星よりも地球に近いところをかすめるかもしれない。(PHOTOGRAPH BY ESA/NASA) 小惑星が地球に接近している。地球へ衝突することはまずないが、かなりスレスレのところを通過しそうだ。(参考記事:「標的は地球?小天体接近」) NASAの発表によれば、小惑星2013 TX68は米国時間の3月5日に地球をフライバイ(接近通過)する。推定されている最接近時の距離は、静止軌道衛星の高度の約半分である1万7000キロから、月までの距離の35倍ほどの1400万キロと大きな幅がある。 これはデータが十分にないためだ。2013 TX68が観測されたのは、米アリゾナ州で実施中の地球近傍天体観測プロジェクト「カタリナ・スカイサーベイ」が、2013年に初めて見つけた時の一度きり。当時、科学者たちはこの小惑星についてのデータをわずか3日間しか収集できなかった。3

    3月5日に小惑星が地球スレスレを通過、NASAが発表
  • 世界最古のドレス、5000年前のものと判明

    現存する織物のドレスとしては世界最古の「タルカン・ドレス」。元はひざ下まであったと考えられている。5100年~5500年前の、エジプト初期王朝時代のものだと判明した。(PHOTOGRAPH COURTESY PETRIE MUSEUM OF EGYPTIAN ARCHAEOLOGY, UNIVERSITY COLLEGE LONDON) 20世紀初めにエジプトのある墓地で見つかった麻のドレスが、新たな分析により5000年以上前のものであることがわかった。織物の衣服としては、これまで見つかった中で最古のものだ。縫い方もプリーツの付け方も美しく、当時の社会の繁栄を物語っている。 「タルカン・ドレス」と呼ばれるこの衣服が発見されたのは奇跡と言っていい。植物の繊維や動物の皮で作られた古代の衣料は、ほとんどが崩れてばらばらになってしまうからだ。今回、ドレスの年代を発表した論文著者の1人で、英国ピート

    世界最古のドレス、5000年前のものと判明
  • 定説を覆す、異例だらけの新種クジラの生態

    マダガスカル島、ノシ・ベ沖のツノシマクジラの親子。手前にいる母親が餌をべている。(PHOTOGRAPH BY S. CERCHIO) 流線型のすらりとした体を持ち、日のクジラ学の第一人者であった大村秀雄氏の名にちなんで「オオムラクジラ」とも呼ばれるツノシマクジラ。新種のクジラと判明して10年が経っても、その全貌は謎に包まれたままだった。というのも、これまで生きた個体の目撃報告があっても不確かで、習性はおろか体の模様すらわかっていなかったからだ。 研究者たちは断片的な手掛かりをつなぎ合わせ、観察が困難なツノシマクジラの生態を解き明かそうとしている。マダガスカル島沖で最近行われた調査では、ツノシマクジラはエビに似た小さな生物を大量にべ、同様に「濁った海水」を口いっぱいに飲み込んでいることも確認されたが、この行動もまだ解明しきれていない。 米国ボストンにあるニューイングランド水族館の生物学

    定説を覆す、異例だらけの新種クジラの生態
  • 謎の古代文明の遺跡、最後の悲劇物語る遺物が続々

    「死者の姿」に見える彫刻の付いた器。考古学を学ぶ大学院生のアナ・コーエン氏が、発掘現場の中央部で作業を進める。ここから石でできたコンドルを囲むように儀式用の器が見つかった。(PHOTOGRAPH BY DAVE YODER, NATIONAL GEOGRAPHIC) まだ謎が多く、文明の名前も定まっていない先コロンブス期におけるホンジュラスの古代都市の遺跡から、貴重な石の遺物がこの数カ月でいくつも発見された。米国とホンジュラスの合同考古学者チームが、「ジャガーの街」と呼ばれる現場の中央にある大きな土塁の基礎部分から、200以上の彫刻物を発見したのだ。(参考記事:「中米ホンジュラス 密林に眠る伝説の都」) 遺物は同国東部のカタカマス近郊にある研究所にヘリコプターで運ばれていった。遺物の研究・保管のため、先ごろ開設された施設だ。(参考記事:「謎の古代文明の遺跡、ホンジュラス政府が保護へ」) 「

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  • 地下に眠るロンドン

    新しい地下鉄「クロスレール」の建設や再開発が進む英国ロンドン。新しい街をつくるため掘られた地下から、歴史を物語る遺物が次々と見つかっている。 文=ロフ・スミス/写真=サイモン・ノーフォーク ロンドンのように歴史のある大都市では、舗道の敷石の下からも、実にさまざまなものが出てくる。紀元1世紀のフレスコ画から、中世のアイススケート、さらにはゾウの歯まで見つかっている。 ロンドンはヨーロッパでも最古の都の一つで、いつの時代にも絶え間なく多くの人々が行き交い、暮らしてきた。ローマ人、アングロサクソン人、ノルマン人の都となり、チューダー朝やジョージ朝が繁栄した。そして上流階級の道楽者が町を闊歩する摂政時代を経て、ビクトリア朝を迎えた。 時代が変わるたびに、考古学的に貴重な遺物が積み重なり、深いところでは9メートルに達する地層ができた。現代のロンドンはそうした歴史の上に発展しているのだ。 建設ラッシ

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  • 南太平洋の島で謎の石器を発見、現生人類の到達前

    タレプ村の遺跡の近くに露出している砂礫層の間に散らばっていた古い石器。地表で発見されたため、残念ながらこの石器の年代は特定できなかった。(PHOTOGRAPH BY ERICK SETIABUDI) インドネシアのスラウェシ島で発見された鋭い剥片(はくへん)石器は、現生人類がこの地域にやってきた時代より6万年以上も前のものだった。誰がこの石器を作ったのかは、まだ分からない。 科学誌「ネイチャー」2016年1月14日号に掲載された論文によると、この謎めいた石器は11万8000年~19万4000年前のものである可能性が高く、もっと古いものも含まれているかもしれないという。石器は、スラウェシ島南西部のタレプ村の近くの古い氾濫原(河川の堆積作用によってできた平地で、洪水の際に冠水する部分)から発掘された。なかには、打ち欠いて形を整えた形跡のある石器もあった。 これまでに得られた証拠によれば、現生人

    南太平洋の島で謎の石器を発見、現生人類の到達前
  • 類人猿ギガントピテクス、大きすぎて絶滅していた

    ギガントピテクスのレプリカ。米サンディエゴ人類博物館にて撮影(PHOTOGRAPH BY ZUMA/ALAMY) 絶滅した類人猿ギガントピテクスは、かなりの大きさだった。化石から、身長は3m、体重は500kgほどだったとされる。 動物にとって、大きいことは有利だ。捕者にべられにくいし、料を探すときにも広範囲をカバーできる。ギガントピテクスは、現在の中国南部にあたる熱帯雨林に600万~900万年にわたって生息していたが、今からおよそ10万年前、更新世の後期に絶滅した。原因は、気候が変化したなかで、この類人猿の大きな体が仇になったらしいことが、新たな研究でわかった。 「ギガントピテクスは、その大きさゆえに、大量の料に依存していたと考えられます。更新世の間に、多くの森林がサバンナの草原に変化していきました。巨大な類人猿にとって、単純に料供給が不十分だったのです」と、今回の研究を行ったド

    類人猿ギガントピテクス、大きすぎて絶滅していた
    yamadar
    yamadar 2016/01/13
    体が大きい恒温動物は大量の食料に依存するため、環境の変化に弱い。
  • 銀河系内に高度な文明をもつ惑星が存在?

    球状星団の「ターザン5」。銀河系にはこのような球状星団が約150個ある。(PHOTOGRAPH BY ESA/HUBBLE & NASA) 地球外知的生命による通信電波を探している天文学者は、少し意外な場所を覗いてみるといいかもしれない。恒星が互いの重力で球形に集まった天体「球状星団」だ。 球状星団には恒星が密集していて、惑星がほとんどないように見える。だが、米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのロザンヌ・ディ・ステファノ氏は、2016年1月6日に米国天文学会で発表を行い、ここに非常に長い歴史をもち、高度に発達した文明が存在する可能性を指摘した。(参考記事:「生命は地球外にも存在するのか?」) なぜ惑星は見つかりにくい? 銀河系には約150個の球状星団があり、銀河系と同じ頃の約100億年前に形成された。1つの球状星団は数千個から数百万個の恒星からなるが、これまでのところ球状星団内の

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