「アメリカでは40年ぶりの高水準」 「トルコでは78%の急上昇」… 世界のマーケットではこのところ毎日のように記録的な物価上昇をめぐるニュースがヘッドラインを駆け巡ります。しかもその水準が市場の予測を超えて急加速するケースが相次ぎ、マーケット関係者からは「インフレ・サプライズの連続だ」という声も聞こえてきます。いったいどういうことなのでしょうか?(経済部記者 古市啓一朗) サプライズの連続で予測が当たらない 「物価の見通しについて、われわれエコノミストの予測が当たらなくなった。このまま外し続けると仕事がなくなるかも」 自虐的にこう語るのは経済データの分析・予測にあたるあるエコノミスト。 経済環境が大きく変わるなかでも、的確に将来を予測できるかどうかがエコノミストの腕の見せどころですが、急ピッチで進む世界的なインフレに経済のプロたちも手を焼いているようです。 そもそもエコノミストの予測は本当