日本航空は17日、新しくなった「非常救難訓練センター」(東京・羽田空港)を報道関係者に公開した。同センターは、航空機の不時着を想定した訓練を行う施設。旧整備地区の施設を閉鎖し、同社第2テクニカルセンター内へ移転した。新施設での訓練は20日から始まる。 新センターの敷地面積は2180平方メートルで、B747の実物大模型が設置されていた旧施設の約6割の規模とコンパクトだが、訓練設備を充実させた。大型機「B777-300」と小型機「B737-800」の実物大模型が設けられ、以前は大型機でしかできなかった脱出用スライド滑走の訓練が小型機でもできるようになった。このほか、海上での脱出を想定したプールやB767、B787などのドア模型、救命ボートなどが設置されている。 新センターでは機能面も向上した。以前の機内映像は、プロジェクターによる投影だったが、B777の実物大模型では大型の液晶ディスプ