正解はもちろん(B)の「1」である。 しかし、この問題に正解できない子どもは意外に多い。 福山暁の星女子中学校の数学科主任、近石康徳教諭は、昨年(2023年)11月、数学の成績が振るわなかった生徒5人を補講の対象とした。この5人の生徒のうち、4人が先ほどの問題に対して「5に近い」と答え、残りの1人は「2に近い」と答えた。全員、不正解だった。 福山暁の星女子中学校は、広島県福山市内にある中高一貫の私立中学だ。生徒たちは中学受験を乗り越えて入学しており、後述する通り、分数の計算問題であれば正解する力を持っている。 そんな生徒たちが「1/2+1/3は5に近い」と答えてしまうのは、どういうわけか。 分数の「計算」はできるのに 近石教諭が最初に立てた仮説は「分母同士を足したのではないか」。1/2の分母は「2」であり、1/3の分母は「3」で、この2つの数を足せば「5」となる。しかし、その見立てが外れて
最近東大で博士号を取りました。専門は数学です。 数学の道を志すと決めたのは15歳のときでした。 この時の私は生活保護受給世帯で暮らしており、他の人より多くの困難を覚悟してこの決断をしました。 そして、実際に、ここまで来るには多くの困難がありました。 ここではその困難についてと、私がそれをどう打開したのかについてを書きたいと思います。 本稿は私の経験を共有することにより、次の世代を励まし、生活保護制度や大学・大学院の問題点を明らかにすることを目指して書いています。 一方で、私の事例がこれとは逆の使われ方をすることがあります。 例えば「生活保護世帯出身でも努力すれば大学に行ける。行けない奴は努力が足りないんだ。」というような主張の根拠として使われることがあります。 このような使われ方は、私の意図するところとは全く異なります。 むしろ私は、どんなに努力してもくじ引きで当たりを引かなければ前に進め
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釜石市で外国語や観光を学ぶことができる専門学校「釜石市国際外語大学校」が5日開校し、式典が行われました。 開校式は校舎として市が無償で貸し出している教育センターで行われ、5日入学した学生1人のほか関係者およそ30人が集まりました。 式では運営する学校法人の龍澤尚孝理事長が「人口減少が進む中、地域の人や留学生が共に学ぶことで釜石が明るくにぎやかになっていってほしい」と述べました。 入学した学生は「地元の釜石で学べることに大きな意義を感じている。自分の力で恩返しできるよう邁進していきます」と意気込みを語りました。 小野共市長は「リーダーシップを備えた地域や世界で活躍する人材となられることを期待している」と激励しました。 学校には5日から日本の学生が外国語や観光を学ぶ外語観光学科が設置されましたが、定員40人に対し入学者は1人にとどまっています。 ことし10月には日本語学科が設置され、ネパール人
各界で活躍されている方に「子ども時代」を振り返っていただきな がら、世界中のすべての子ども、一人ひとりの子どもたちにとって必要なことは何かを考えていく連載企画「for every child,_」。第28回は、NHK連続テレビ小説「エール」でのはつらつとした演技や、モンゴルを舞台にした大ヒットドラマへの出演が記憶に新しい俳優の二階堂ふみさん。NHK EテレのSDGs番組のマスコットキャラクター光の妖精キイの声を担当したり、WEB雑誌で社会の様々な課題についてゲストと語り合う連載を行ったりと、積極的に社会問題と向き合う発信も続けています。生まれ育った沖縄の影響を強く受けているという彼女の、過去と未来への想いを伺いました。 沖縄の中心地・那覇で生まれ育ち、子どもの頃に住んでいたアパートは飲み屋街の中にありました。近所には多種多様なおとながいて、子どもながらに「色んな生き方があるんだな」と体で覚
最近よく聞く言葉のひとつに「ギフテッド」があります。「神から授けられた」という意味の英語が語源で、突出した知的能力など特異な才能を持つ人たちですが、反面、生活する上で苦手なことも抱えているといいます。学校になじめないケースもあり、文部科学省が支援に乗り出しました。ギフテッドの当事者で、同じ立場の子どもたちの支援に取り組む大学生、小池優希さんに思いをつづってもらいました。 小池 優希(こいけ・ゆき) 2002年生まれ、東京大学教育学部教育心理学コース4年。高校時代は「異才発掘プロジェクト ROCKET」にて、第5期スカラー候補生として活動。現在はNPO法人ROJEが運営する「ギフテッドプロジェクト sprinG」において、当事者の視点から学生スタッフとしてギフテッド支援を行っている。JAPAN MENSA会員。 子ども時代は嵐だった 「学校が終わりのない拷問に感じられる」という感覚を、想像し
「日本人の識字率は極めて高い」。長く共有されてきた常識の根拠が近年、揺らいでいる。戦後まもなく実施された日本人の読み書き能力に関する調査に依拠して広まった常識だが、結果のごく一部が切り取られ定着した可能性があることが明らかになってきたからだ。調査を研究する専門家は「長く共有された常識で日本人が『思考停止』していたとすれば、戦後教育に与えた影響は大きい」と指摘。識字率に関する科学的再検討が必要との見方を示した。 GHQの意向日本人の高い識字率の根拠となってきたのは、連合国軍総司令部(GHQ)の意向を受けて昭和23年に行われた調査だ。結果は26年に「日本人の読み書き能力」(東京大学出版部)として公表された。 調査は全国の15~64歳を対象に約1万7千人が参加。全90問の90点満点で、0点(1・7%)は「かなさえ正しく読み書きできない」と評価され、これに「かなはどうにか読み書きできるが漢字はまっ
小学校小6~中学1年まで極度に勉強ができなかった。 テストの問題文の理解ができなかったり、問題文の日本語は読めるが表現が気になってその所を何度も確認して先に進めず1問目以降白紙などもあった。 このような状態だと学校や集団塾では改善はしないだろうと感じたので、自分が勉強につきっきりになることにした。 幸い、私はある程度勉強はでき、中学レベルなら英国数ならほぼ満点はとれる。 まず、問題文を読んで頭がパンクしてしまうことに関しては、深く考えるとパンクしてしまうということなので、そのパンクの兆候がでたらその問題から離れる訓練をした。 日々の家庭学習で問題集をとかせ、それが発生しそうなら知らせてスキップする。 テストのときでも、損切して0点を防ぐ効果がでた。 そのあと、問題文でパンクする問題を一緒に説いて、問題文は何を求めているのか2人でじっくり考えるようにした。 そうすることで、問題文の表現のパタ
小森さんは小学4年生だった4年前、茨城県つくば市にある国立科学博物館の収蔵庫の特別公開イベントを訪れたときに保管されている動物のはく製標本1点が図鑑などで見たニホンオオカミと似ていることに気がつきました。 このはく製は「ヤマイヌの一種」として博物館に保管されてきたものでしたが、小森さんが専門家とともに詳しく調べた結果、体の大きさやはく製のラベルに基づく過去の記録などから100年以上前に現在の上野動物園で飼育されていたニホンオオカミの可能性が高いことがわかり、2年がかりで論文にまとめて今月、発表しました。 研究チームによりますと、ニホンオオカミはかつて日本に広く生息していましたが、およそ100年前に絶滅したとされ、はく製や毛皮の標本は国内外でわずかしか残っていないということです。 論文を発表した小森日菜子さん(13)は都内の中学校に通っている1年生です。 小学2年生のころにニホンオオカミに興
筆者も早速読んでみましたが、選択科目ということで非常に思い切った内容にまで踏み込んでいるなと感じました。今回は、この中で「セキュリティ」についてはどのようなことが取り上げられているのかを見ていきましょう。 これ本当に高校生向け? 現役IT担当者にも役立つ「情報II」教材 同教材の第1章「情報社会の進展と情報技術」における、PCやネットワーク、情報システムの進化がどのように起きたのか、その歴史をまとめた学習1「情報社会の発達と社会や人への影響」の中でセキュリティについて触れられています。 ここでは、情報技術の発展とともにセキュリティがより重要になったとし、ITの進化に法律やルールが追い付かなくなっている実態を取り上げ、「情報化の進展に伴い今までは想定されていなかった事態についての法律も、整備する必要があることを生徒に理解させたい」といった学習の意図を伝えています。 続いて学習2「情報セキュリ
生まれてから高校までアメリカで過ごし、それ以降は日本で住み就職もしている。今20代前半。 最近X(Twitter)でこんな動画が賛否両論を生んでいた。 https://x.com/sgwhn8727/status/1627815915457839104?s=20 「子どもたちの自己肯定感を上げるため、わたしのクラスでは毎朝affirmationを言います。I am loved, I am brave, I am smart, I am kind, I am a problem solverと言い合って、ポジティブな気持ちで1日過ごせるようにします。これを毎日繰り返すことでポジティブな自分になることが狙いです。」 これを見て、自分が今まで生きてきて感じたことを色々と思い出したので少し書く。 便宜上、「アメリカ」「日本」と大きな主語を使うが、もちろん家庭や土地によって差はあると思う。 アメリカ
2000億円規模のMBO(経営陣が参加する買収)を実施し、上場廃止の道を選んだベネッセホールディングス(HD)。通信教育「進研ゼミ」の利用者は激減し、構造改革は急務だった。ベネッセHDは2023年5月に、変革事業計画を発表したばかり。この半年で何があったのか。 11月14日、年初来高値の2599円で取引を終えたベネッセHD株。直近3営業日の上げ幅は計800円超、46%もの上昇率を刻んだ。 引き金となったのが、同社が11月10日に発表したMBO。24年2月上旬をめどに1株2600円でTOB(株式公開買い付け)を始める予定で、足元の株価も2600円にさや寄せする値動きとなっている。買い付け総額は最大で2079億円。TOBの成立後、ベネッセHDは上場廃止となる見通しだ。 顧客情報流出で会員が激減 ベネッセといえば、「進研ゼミ」(小学・中学・高校講座)、「こどもちゃれんじ」(0~6歳の未就学児対象
――もともと、ベジータは誇り高き戦士です。なぜ、あの性格が形成されたと思いますか? 幼い頃に父親のベジータ王を亡くしたことが関係しているのでしょうか。 赤松先生(以下、赤松):原作のセリフを読むかぎり、ベジータはベジータ王の死にそれほどショックを受けていないようです。 一般的に、幼い子どもにとって、親は重要な愛着の対象であり、家族などの重要な他者との死別は心身に一定の影響を与えるとされています。 しかし、ベジータはドドリアとの闘いで「オレには星や仲間や親たちのことなどどうでもいい……」と発言するなど、亡き父親にそれほど愛着を抱いていない様子です。サイヤ人は戦闘民族で幼少期はカプセルで育てられるので、一般的な子どもが形成する親への愛着を持っていなかったと推察されます。 ――とすると、何がベジータの人格に影響を与えたのでしょう? 赤松:親への愛着を持てなかったことが、ベジータの人格形成に影響を
インターネットやゲームの依存状態に陥るのを防ごうと香川県教育委員会が児童・生徒に配布している学習シート。8月、専門家で作る団体がこの学習シートに「誤りや問題点」があるとして公開質問状を出しましたが、県教委は「回答しない」ことを決めました。 問題になっているのは香川県教委が2020年度から小中学生に配布している「ネット・ゲーム依存予防対策学習シート」です。 ギャンブルやゲームなどへの依存的な行動に関する調査研究を行う「日本行動嗜癖学会」は、このシートに「医学的、科学的な誤りや問題点がある」などとして県教委としての見解を求めています。 例えば、「脳への影響」とする参考資料では、引用元の論文からは推定できない因果を述べているなどとしています。 (日本行動嗜癖学会理事 公立諏訪東京理科大学(脳科学)/篠原菊紀 教授) 「使ってる事実が、科学性に問題があるというか、正確性に問題がある。非科学的な思い
Education plays a key role in providing individuals with the knowledge, skills and competences needed to participate effectively in society and in the economy. In addition, education may improve people's lives in such areas as health, civic participation, political interest and happiness. Studies show that educated individuals live longer, participate more actively in politics and in the community
これまでも「なぜ低学力のフィンランドが1位になったのか?」や「まだまだ続くフィンランドの学校教育崩壊」「教育大国フィンランドで若者の学校襲撃が止まらない」等々のブログ記事で、フィンランドの子供達の学力の低さ、うまくいっていない教育の現実などについて書いてきましたが、ここ数年、フィンランド国内でも自国の教育に関して肯定的な報道はほぼ消滅し、否定的なレポートや記事ばかりになっています。 そしてとうとうフィンランド教育文化省が、過去20年の学校教育を否定するレポートを発表しました。今回はそれを紹介します。 フィンランド教育文化省のショッキングなレポート今年(2023年)1月、フィンランド教育文化省は、過去数十年に亘る教育・文化分野での進展を概観する Bildung Reviewというレポートを発表しました。以下は同レポートの英語版サマリーです。 このレポートがカバーする分野は、フィンランドの教育
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