この記事はTwitterで、アメコミと書店、専門店の関係について書いたところ、予想外に多くの反応をいただいた。 色々な人と、お話して補足説明する内に、最初からまとめて書いておけばわかりやすかったのになと思う点があったので、ここにまとめることにする。 前半は、アメコミと専門店の関係について。最後は、アメコミと漫画の売り上げ比較である。 アメコミって売れてるの?というのが疑問の方は、最後だけ見てもよいかも。 アメコミの売られ方連載アメコミは、1話ごとに30~40pくらいの薄い冊子として月刊で売られ、『Batman #138』みたいな感じで話数ナンバリングされている。これを日本ではリーフなどという。 このリーフ、実は一般の書店では売っていない。コミックブックストアと呼ばれる専門店に行かないと売っていないのだ。 日本人の感覚からすると、漫画が本屋で売られてないのだから非常に奇妙に感じる。 「売れな
青年向け漫画の編集者をしていた。といっても若い頃の話だ。都内にある編集プロダクションを辞めて田舎に帰ったのが36の時だから、おじさんの入り口に立った頃か。今では完全なるおじさんである。 ※本日記は『セクシー田中さん』の件とは関係ありません。 働いていた会社というのは、講談社とか小学館とか秋田書店とか、そういう大手出版社ではない。あくまで編集プロダクションである。出版社と編プロがどう違うのかって……ざっくり言うと元請けと下請けだ。出版社が出版事業(今回だと青少年向けの漫画作りや商業展開)の企画をして、漫画家が作品そのものを作って、編プロは雑誌本体を作って、その制作過程で印刷所やデザイン事務所といった専門集団と関係することになる。 イマイチな説明になってしまった。一般社会の例で説明する。民法でいうところの委託(準委任契約)に当たる。公共建築の分野でいうと、公共機関の建築技師が新しい建築物のマン
この記事の3つのポイント 衝撃的な事態になったドラマ「セクシー田中さん」 原作を読んで思い出したのは日比谷焼き討ち事件 委細を知らない人が暴走する背景を考えてみる なんとも衝撃的なことが起きてしまった。日本テレビのドラマ「セクシー田中さん」の件だ。原作のマンガの作者の芦原妃名子氏と、脚本家の方との葛藤がネットで話題になったと思ったら、芦原氏が亡くなられるという事態になってしまった。 なにが衝撃的って、私はこのことが話題になった時点で、「これはものすごく面白いマンガなのではないか」と直感して、原作のマンガ7巻をまとめて大人買いしたのである。さあこれから読むかというところで、作者の訃報が飛び込んできて、茫然(ぼうぜん)自失である。 (編集部注:以下に『セクシー田中さん』について若干のネタバレがあります) 普段ならば『セクシー田中さん』というタイトルと設定で、「あ、オフィスラブコメか。自分には関
ウェブとともに育った『NARUTO』 フランスで日本のマンガ本が出版されはじめたばかりの2000年代初頭、熱心なナルト読者によるオンラインコミュニティが出現した。本作品がフランスで翻訳出版される直前の2001年に創設された「The Way of Naruto」をはじめ、「CaptaiNaruto」、「Gaara.fr」などがあげられる。 こうしたサイトやオンライン掲示板はたいてい、自分の関心事を共有することに強い意欲を燃やすティーンエイジャーや若者たちによって支えられていた。また、その頃から大規模に一般家庭に浸透しはじめていたウェブによる表現手段を使いこなしたいという願望もあった。 2004年、フランスの家庭におけるインターネット普及率は31%に達し、1999年に比べると5倍になっていた。なかには、「CaptaiNaruto」のウェブマスターのアドリアンのように、日本のマンガやアニメが全般
株式会社マジルミエ 岩田雪花/青木裕 <毎週水曜更新>アニメ化決定!! “魔法少女”―それは自然災害の一種「怪異」の退治業務を請け負う職業。就職活動に苦戦する女子大生・桜木カナが面接先で出会ったのはベンチャー魔法少女企業で…!?お仕事魔法少女アクション、開幕! [JC11巻4/4発売]
【2023.12.11更新】『このマンガがすごい!2024』今年のランキングTOP10を大公開!!【公式発表】 2023/12/11 街並みもライトアップされ始めた12月。 そろそろ“あの”イベントが近づいてきていますよね……? そうです! 今年も『このマンガがすごい!』 が発売される時期がやってきました!! それでは、マンガ好きたちを魅了した『このマンガがすごい!2024』 ランクインの オトコ編・オンナ編の1位作品を ここに発表します!!! 皆様、心の準備はよろしいでしょうか? 今年特にアツかった作品は……こちらです!! ※各種メディア様へのお願い: この記事内容を引用・使用する際は、オトコ編・オンナ編ともに1位のみの公開でお願いいたします ★ 第1位 ★ 『ダイヤモンドの功罪』 平井大橋(集英社) 87pt 魅惑の才能が出会う者すべてを狂わせる ≪TOPに戻る≫ ★ 第1位 ★ 『う
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――もともと、ベジータは誇り高き戦士です。なぜ、あの性格が形成されたと思いますか? 幼い頃に父親のベジータ王を亡くしたことが関係しているのでしょうか。 赤松先生(以下、赤松):原作のセリフを読むかぎり、ベジータはベジータ王の死にそれほどショックを受けていないようです。 一般的に、幼い子どもにとって、親は重要な愛着の対象であり、家族などの重要な他者との死別は心身に一定の影響を与えるとされています。 しかし、ベジータはドドリアとの闘いで「オレには星や仲間や親たちのことなどどうでもいい……」と発言するなど、亡き父親にそれほど愛着を抱いていない様子です。サイヤ人は戦闘民族で幼少期はカプセルで育てられるので、一般的な子どもが形成する親への愛着を持っていなかったと推察されます。 ――とすると、何がベジータの人格に影響を与えたのでしょう? 赤松:親への愛着を持てなかったことが、ベジータの人格形成に影響を
世界のコミックスとマンガ市場は、依然と成長を続けているようだ。米国のポップカルチャービジネスの調査会社ICv2は、ニューヨークコミコンの開催に合わせて2022年の北米のコミックスとグラフィックノベルの売上げ推計を発表した。 ICv2の調査によれば2022年のコミックスとグラフィックノベル(日本マンガを含む)の売上げは21億6000万ドル(約3200億円)で、前年から4%増加した。これは21年の20億7500万ドルを超えて過去最高の水準となる。 2022年の伸び率は小さいが、2021年は前年比62%増と急成長した後だけに、引き続き高水準を維持してさらに拡大したと言っていいだろう。北米のコミックス/グラフィックノベル市場の好調を印象づけるものだ。 2021年の市場の高い伸びは、コロナ禍での巣籠り需要が大きな理由されている。ICv2は2022年の堅調について、この時期の新たな消費者が引き続き購入
Lilly @ldk87699 ここまで大きな胸を放置する父親、いい人そうに描かれてるけど、普通にかなりの性的虐待だから胸糞悪いんだけど。 twitter.com/kurachidesu/st… 2023-09-13 16:59:11 Lilly @ldk87699 目立つ目立たないはもっと前の段階だし、まず目立つ目立たないじゃなくてこのサイズになると痛えから。ほんと胸糞悪い父親がなんて抜けてるけどいい父親みたいな描かれ方してんの。クズ男だぞ。 2023-09-13 17:01:19 Lilly @ldk87699 なんでここまでのクズ男がほのぼの抜けてるけどいいパパみたいな描かれ方してんの…!?ここまで女の胸を放置するとか、生理のこともぼーっとしてるの、普通にネグレクトだよ。クズじゃん。クズ親がいい感じに描かれてるのがキモすぎる。 2023-09-13 17:02:52
ミスターK💙💛 @arapanman 夕刊に一条ゆかりさんの記事が。70年代前半少女マンガは少年マンガより格下に見られ、「少女マンガなんて、目の中に星描いときゃいいんだろう」と揶揄されたり、酒場で酔った少年誌の男性編集者に笑われながら頭から酒をかけられたことも。悔しくて「お前らより、もっとすごいのを描いてやる」と発奮。 pic.twitter.com/ZTvd9cfg89 2023-07-11 09:26:03 ミスターK💙💛 @arapanman デビューの頃は少女漫画が好きではなかった。曰く「だってその頃は、半分以上の描き手が男性。男に都合のよい、男に助けられるヒロインが多かったですから」。手塚先生のように男性にも優れた少女漫画開拓者はいたが、男性が子どもから女に移る微妙な時期の少女の心を理解するのは難しいと感じていた。 2023-07-11 10:45:47
ドラマ・アニメ化も果たした漫画『ハコヅメ』の泰三子さんによる新連載『だんドーン』が週刊漫画雑誌「モーニング」にて6月15日よりスタートした。日本の近代警察を作った男・川路利良の目を通して幕末から明治を描いていく。 【マンガ】警察を嫌いになった人こそ読むべき交番漫画「ハコヅメ」 この記事は、いわゆる“新連載開始にあたっての著者インタビュー”ではない。 昨年10月から連載開始予定だった『だんドーン』がおよそ8ヵ月遅れた理由を、著者の泰さんが自らの言葉で語りたい、と提案して生まれた記事だ。 理由となった突然の悲しい出来事について、家族について、日々の生活について、気持ちの変化についてーー泰さんがどこまでも正直に、正確に言葉にしていくうちに、作家としての姿勢、また本作にかける熱い思いが見えてくる。 (取材・文/門倉紫麻) 読者の方に、誠意を持ってお話したかった 「連載開始が遅れた理由について説明す
何を書いても角が立ちそうなので触れなかったけれど、せっかくだし自分の感想を残しておこうと思った。 この作品は、当たり前のことを書いているように思えたので正直なことを言えばそこまで何か思わなかった。 これが実話なら色々思うことはあるが、創作は自分にとって面白いか面白くないかが全てなのでそういう感想になる。 「アンチマン」は、ある程度意図して主人公の溝口の言動に読み手が反発や忌避の感情を持つようにしていると感じた。嫌悪感や反発を催す箇所は強調して、同情や共感を呼び起こしそうな箇所は抑制的に描いている。 こういうことをされると、内容に関係なく話に乗れなくなる。 そういう演出を除けば、溝口は自分の中では「標準の範囲内に収まる男像」だ。 溝口の言動は多少露悪的だが「比較的普通の男の本音」に見える。(歩きスマホ女性へのぶつかり行為は、溝口が言うように双方の不注意で起こったことを演出でそうではないように
っていう感想があちこちで氾濫してるの見てびっくりしてる レイプが妄想なのは読めばわかる ラストの母親の登場は確かにどちらとも読めるように作ってると思う でもその他のぶつかりおじさんとレスバは明らかに現実だろ 介護士や田山さんへのレイプは、最中に目覚ましやチャイムが鳴って目覚めるっていう些かベタなくらいの演出で「これは夢ですよ〜」ってなってる それに対してぶつかりおじさん行為は、作中で 1度目:ベンチに座ってターゲットを決める→尾行する→ぶつかる 2度目:ターゲット決めの描写は省略、尾行する→ぶつかる 3度目:ベンチに座ってターゲットを決める→尾行する→途中で田山さんを見かけて尾行→不倫の目撃 って流れになってて、レイプ描写みたいな「夢ですよ〜」の記号が一切ない てか、仮に主人公のぶつかりおじさん行為が妄想なら、その流れで判明する田山さんたちの不倫も妄想じゃなきゃおかしいんじゃないの? でも
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