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小説と映画に関するCruのブックマーク (6)

  • 伊集院光と大江健三郎 その1

    以前にも書いたように。「いいとも!」が終わったのをきっかけに、伊集院光のラジオをネット経由で聞くようになった。一人で事するのが嫌いなので、なにか音源が欲しかったからだ。 伊集院光のラジオが面白いというのは、小林信彦のエッセイで読んでいた。聞いてみたら、なるほど、面白い。基、くだらないこと、シモネタ、バカバカしいことを中心にしゃべっているのだが、その根底に、とても強いものがある。真面目すぎるほどの誠実、知性、寛容と頑なさ。 高校中退で、落語家出身、130kgの巨漢にしてスポーツ好き。野球は芸人でチームを組んで定期的に試合をしているし、ランニングは小さな駅伝大会に参加 するほど。自転車は、東京の自宅から出発して日を分けて掛川あたりまで走って行ってしまうほど。雑学王として名を轟かせながら、番組で「インテリ軍団」に 組み入れられることには抵抗を感じる。実力とコンプレックスが微妙に絡み合ったこの

    伊集院光と大江健三郎 その1
  • 映画『ドライブ・マイ・カー』感想。心が軽くなるNTRモノ。 - 社会の独房から

    作は第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、日映画では初となる脚賞を受賞、さらに国際映画批評家連盟賞、エキュメニカル審査員賞、AFCAE賞も受賞し、見事4冠の快挙を達成した。 今晩帰ったら少し話したいことがある。そう言い残しては死んだ。互いに愛し合いながら、同時に夫の「家福」を裏切って浮気をしていた。その2年後、家福は演劇祭で『ワーニャ伯父さん』の演出をつとめるため、広島に滞在していた。家福の傍らには、ドライバーを務める寡黙な女「みさき」。自動車の中で共に時間を過ごしながら、家福はそれまで目を向けようとしなかったあることに気づかされる。 『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』の濱口竜介監督の最新作は 村上春樹の同名短編小説を原作に選んだ。『寝ても覚めても』でも原作の映画化に挑んだ濱口竜介監督だが、今回は原作の短編小説から物語を膨らませ、上映時間179分という大ボリュ

    映画『ドライブ・マイ・カー』感想。心が軽くなるNTRモノ。 - 社会の独房から
  • ファンタジー小説「ゲド戦記」再び映画化へ|シネマトゥデイ

    画像はジブリ版『ゲド戦記』ポスタービジュアル - Studio Ghibli / Photofest / ゲッティ イメージズ ファンタジー小説「ゲド戦記」シリーズの映画化が再び企画されている。『ナイトクローラー』『少年は残酷な弓を射る』『フィクサー』などを手掛けてきたプロデューサーのジェニファー・フォックスが、シリーズの映画化権を獲得したとDeadlineなどが報じた。 【画像】ジブリ版『ゲド戦記』 日では全6巻から成る「ゲド戦記」シリーズは、魔法が息づく多島海世界“アースシー”を舞台に、魔法使いゲドの若き日から晩年までを描いた壮大なファンタジー。2004年には米Syfy局で「ゲド/戦いのはじまり」としてミニシリーズ化、2006年にはスタジオジブリが『ゲド戦記』としてアニメーション映画化したことでも知られる。 原作者アーシュラ・K・ル=グウィンさんは今年1月に亡くなっているが、ジェニフ

    ファンタジー小説「ゲド戦記」再び映画化へ|シネマトゥデイ
    Cru
    Cru 2018/05/28
    テレビシリーズもアニメも酷かったからねぇ。映画が素晴らしい事を祈るよ…
  • 『出口のない人生『レディ・ジョーカー』』

    ひなた日和 元々はホラー映画レビューなどでしたが、最近は低山登りの記録などが多くなってます。基的に雑文ブログなので、ジャンルはその都度変わります( ̄▽ ̄)v- 映画では、原作の圧倒的な閉塞感を表しきれない。 それでもなお、重苦しい虚しさを感じる作品です。 『レディ・ジョーカー』 原作は高村薫。 最近は政治批評なんかもよく書いてますが、女性離れした精密で硬い文章を書く作家です。 映画化作品は『マークスの山』が初。警視庁の殺伐とした刑事たちが、萩原聖人演じる哀しくも狂暴な殺人犯を追う話でした。 この『レディ・ジョーカー』は『マークスの山』から始まる警視庁刑事(作では所轄署に左遷)・合田雄一郎シリーズの3作目。 彼が追う事件には元ネタがあり、それはあの「グリコ・森永事件」です。 原作は一橋文哉の『闇に消えた怪人』というルポルタージュが下敷きになってるのではないかと思うくらいに酷似していますが

    『出口のない人生『レディ・ジョーカー』』
    Cru
    Cru 2018/05/06
    それにしてもすごい小説でした
  • 049【ヴォネガットの死、『バベル』、誰かを好きになること】 | 今井栄一「トラベリング・カヌー」:SWITCH ON Excite(スイッチ・オン・エキサイト)

    カート・ヴォネガットが死んだ。 ヴォネガットのホームページ を開くと、トップページにドアが開かれたままの鳥かごが大きく描かれている。中には1羽の鳥もいない。ヴォネガットは飛んでいったのだ。 彼の魂は今、何処に在るのだろう? 10代の終わり頃、ジョン・アーヴィングを通じて僕はカート・ヴォネガットの存在を知った。 18か19のときジョン・アーヴィングの『ガープの世界』を読み、すっかりアーヴィングの小説世界のとりこになった僕は、『ウォーターメソッド・マン』、『サイダーハウス・ルール』、『熊を放つ』など、当時日語訳が出ていたアーヴィング作品を次々と読んでいった。 アーヴィングの物語はいつもとても長く(日語訳のハードカバーはどれも必ず上下巻あった)、だからたっぷり時間をかけて読むことができた。大人は「時間を過ごす」ためにバーで酒を呑んだりするけれど、少年少女はを読んだり、新宿の映画館で3立て

    049【ヴォネガットの死、『バベル』、誰かを好きになること】 | 今井栄一「トラベリング・カヌー」:SWITCH ON Excite(スイッチ・オン・エキサイト)
  • 文学に見る障害者像-アゴタ・クリストフ著『悪童日記』三部作

    アゴタ・クリストフ著 『悪童日記』三部作桐山直人 作者アゴタ・クリストフは1935年ハンガリー生まれ。子ども時代をオーストリア国境に近いクーセグ市で過ごし、1956年ハンガリー動乱の折に西側に亡命し、スイスのヌーシャテルに住む女性である。 『悪童日記』は、場所・時代・登場人物の名などを外して書かれている。状況から読み取ると、時代は第二次世界大戦末期から戦後、場所はオーストリア国境がすぐ近くにせまる老女の家である。そこに双子の男の子がブタペストから疎開してくる。二人は老女の下で農作業を覚え、盗みや恐喝で金を得る。殺人未遂、放火などを行い、一方で貧しい隣家の障害母娘に物を届けて生活を助ける。戦時下・占領下、過酷な状況で二人で力と知恵を合わせて生き延びるための行動であった。9歳から15歳までの数年間の物語である。 第二作『ふたりの証拠』で名前が示される。前作で双子の一人クラウスは地雷が埋まる国

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