AP通信によると、米人気歌手レディー・ガガさんは26日、米インディアナポリスで開かれた討論会で、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世と人種問題などをテーマに意見交換した。これに対して中国外務省の洪磊副報道局長は27日の定例記者会見で、ガガさんの名指しは避けつつ「国際的な人物は(ダライ・ラマの)本性をしっかりと認識してほしい」とけん制した。 洪氏は、ダライ・ラマは国際社会で「チベット独立を宣伝している」と非難した。中国はこれまでも、ノーベル平和賞受賞者でもあるダライ・ラマを「チベット独立主義者」と見なして敵視し、ダライ・ラマを支持するミュージシャンの中国公演を中止に追い込むなどしている。 討論会は全米市長会の会合の中で行われ、ダライ・ラマは基調講演も行った。 (共同)
米首都ワシントンのホワイトハウス前で、チベットを支持するデモで掲げられたチベットの旗(資料写真)。(c)AFP/JIM WATSON〔AFPBB News〕 「私は司法の手続きがないまま中国当局に逮捕され、苛酷な拷問を受けました。『虎のイス』と呼ばれる鉄のイスに手足を縛りつけられ、2カ月近く締めつけられたまま、連日、殴打や電気ショックを受けたのです」 中国政府から長年弾圧され、現在はスイスに亡命しているチベット仏教の僧侶、ゴログ・ジグメ氏が4月14日、米国議会の公聴会で初めて証言した。 この証言により、中国政府が国内で少数民族や宗教組織の代表を拘束し、厳しい拷問を行っている現実が改めて明らかにされた。 政治犯や宗教犯に集中的に実施 「中国の広範な拷問行使」という名のこの公聴会は、米国の立法府と行政府が合同で中国の人権や社会について調べ、米国の対中政策に反映させる「中国に関する議会・政府委員
ティルダ・スウィントンが演じる役は、原作でアジア人男性という設定(写真:REX FEATURES/アフロ) マーベルのキャスティングが、新たな衝撃を呼んでいる。オリジナルコミックでアジア人男性だったキャラクターに白人女優を起用したことが非難されたのが始まりだったが、今度はその言い訳に注目が集まっているのだ。 問題の映画は、「Dr. Strange。」事故で腕を怪我し、精密な動きができなくなってしまった脳外科医のストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)が、チベットにいるエンシェント・ワンと呼ばれる魔術師を訪ね、魔術を身につけるという設定だ。原作コミックで、エンシャント・ワンは、長いヒゲをもつチベット人男性だが、マーベルは、この役に、英国人女優ティルダ・スウィントンを選んでいる。先月半ば、マーベルが最初のトレーラーを公開し、その2日後、追い討ちをかけるように、パラマウントとドリームワークスが
中国の人権活動家たちは最近、米国のオバマ政権に対する不満を高めている。歴代米政権と比べて、中国の人権や民主化問題への言及が少ないだけではなく、ミシェル・オバマ大統領夫人(50)が今月、中国を訪問した際、四川省成都市のチベットレストランで食事をしたことについて「チベット問題で中国の演出に協力した」とショックを受けた人が多い。シリア、ウクライナ問題の対応でリーダーシップが取れず「弱腰外交」と国際社会から批判されたオバマ政権だが、中国の人権問題への対応でも手厳しい評価を受けている。 無意味な「人権報告書」 北京の人権弁護士らが大きな不満を持っているのは、2月末に米国務省が発表した2013年の人権報告書だ。「中国がインターネットの規制や政治的不満を持つ人々に対する弾圧を強めている」との内容は盛り込まれたものの、「中国政府に対する批判は緩い」と受け止めた人が多い。「これまでに言ってきたことを繰り返し
(英エコノミスト誌 2014年9月13日号) 中国は10年前、自国の文化を普及させるために、海外でセンターを開設し始めた。一部の人はそれに反発している。 「調和こそ何にも増して価値がある」。中国の思想家の孔子は2500年前にこう言った。だが、オレゴン大学孔子学院の初代院長のブリナ・グッドマン氏と、彼女の同僚の歴史学者であるグレン・メイ氏の間の冷ややかな関係に、調和の兆候はほとんど見られない。 2人の研究室は歩いて10秒ほどの距離しか離れていないが、両者が互いを訪問することはない。彼らが互いに抱く明白な嫌悪感は、政府出資の文化センターを海外に開設する中国の10年来の取り組みについて欧米の学者の間で高まる不協和音を反映している。 中国の「ソフトパワー」の促進を目指す文化センターは、平和を唱える賢人の名を掲げている。孔子学院は、中国語教師に対する世界的な需要の拡大をうまく利用している。だが、同時
ワシントンD.C.(Washington D.C.)で、米シンクタンク「アメリカンエンタープライズ研究所(American Enterprise Institute、AEI)」のパネルディスカッションに出席するチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世(2014年2月20日撮影)。(c)AFP/Jim WATSON 【2月22日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は21日、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世と会談し、中国国内のチベット人の人権擁護を強く支持する考えを表明した。 中国が、会談は米中両経済大国の関係を損なうものと警告する中、オバマ大統領はダライ・ラマをホワイトハウス(White House)の大統領執務室(Oval Office)ではなく私的な部屋「マップルーム(Map Room)」に迎え入れ、公式訪問
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