解放されたフリージャーナリストの安田純平さんは、ことし7月にインターネット上に投稿された映像の中で、「私の名前はウマルです。韓国人です」などと話し、その理由が何なのかさまざまな臆測を呼んでいました。 そして「韓国人です」と話した理由についても、「日本人であることとか、私の実名を言うと、ほかの囚人がきいて、もし彼らが解放された場合、私の監禁場所を知っているので、例えば日本側に通報するとか、ほかの組織に通報するとかしたら、ばれてしまう。だから、実名を言うとか、日本人とか言うのは禁止されていたんです」と語りました。 つまり監禁場所が外部に漏れないよう、拘束されている人たちはいずれも実名や国籍を言ってはならないルールが徹底されていたということです。 これについて安田さんは、トルコから日本に向かう機内で「拘束中に、事情があってイスラム教に改宗しなければならず、そこで自分で『ウマル』というのを選んでい
10月7日のニュースウォッチ9で使われたコメントはほんの1行だけでしたが、この日報じられた二つの事案に関連したコメントとしてはこれだけで十分でしょう。 このキャプチャ画面(おでこが保守系政治家並みにテカってるのはブラインドの隙間から西日が当たっているから。カメラマンがすごく気にしていましたが、時間がないので続行しました)はコメントの後段部分ですが、この前に、日本には、イスラーム国、あるいはイスラーム教一般に対して、社会の周縁や、文科系知識人の間でのぼんやりとした流行として、自らの不満や願望を投影して勘違いして賛同・共鳴・期待する動きがサブカル的にあり(もちろん膨大な世間一般保守層にとっては単に印象が劣悪なんだろうけど)、そういった経路で情報を仕入れた、現実をよく知らずにそれぞれの特殊な不満を持っている人が、打ちどころが悪くて武器をもって参加してしまう例は今後も出るだろう、という旨を語ってあ
時間の経過と共に、サルマン・アベディ容疑者の実像が浮かび上がってきた。しかし、マンチェスターで生まれた男の子が、いったい具体的にどうやって自爆犯になったのかは、いまだに不明だ。 イスラム教徒コミュニティーの生活相談員はBBCに対して、アベディ容疑者が過激で暴力的な思想の持ち主だと、警察の対テロホットラインに通報したことがあると明らかにした。数年前のことだという。
シリア情勢(安全地帯、ロシアの憲法大綱等) 2017年01月27日 11:21 シリアアメリカの外交政策 トランプの登場で、不透明になったと思われるシリア情勢ですが、どうも現在の状況では米ロの対立、ロシアとトルコの利害の衝突という、従来からの基本的な枠組みも現れているようで、シリア情勢も今後流動的になりそうです。 とりあえず、アラビア語メディアからとりまとめ ・トランプは、米ABCとのインタビューで、欧州が誤ったのは大量の難民を受け入入れたことで、安全地帯の設置は必至であると語った由にて、wall street journal は、トランプが米軍のかいにゅ増大に向けて国防総省と国務省に検討を命じていると報じている由 (どうやら安全地帯の設置は彼の単なる一時の思い付きということではなく、メキシコ沿いの壁といい、彼にとっては難民、経済移民の流れは国際的にせき止めるもの、という基本哲学がありそう
シリア情勢)(アスタナ後) 2017年01月26日 15:41 シリアロシア シリア情勢も、アスタナ会議を経て、どうやらかなり動き出した感じがありますが、気づきの点としては ロシアの影響力が極めて大きくなったこと ロシアとトルコの蜜月が目立つ、反面イランの陰が薄くなった感がある シャム・ファタハ戦線と他の反政府軍を引き離す、ロシアの目論見が成功しつつあること トルコは「ユーフラティスの盾」での占拠地の勢力を固め、安全地帯の設置にもっていこうとしている 等ですが、ここでも朝方お伝えした、トランプの安全地帯設置案が、どのくらい真剣なものかで、状況も大きく変わってくると思います とりあえずアラビア語メディア等からの記事を取りまとめたところ、次の通り ・(先日ロシアが本土から長距離爆撃機Tu22だったかを使って空爆をしたことをお伝えしましたが)ロシア国防省は、6機の長距離爆撃機が、本土から飛び立ち
シリア情勢 2017年01月20日 16:58 シリアアメリカの外交政策 シリアに関して、アラビア語メディアから取りまとめたところ、断片的ながら、次の通り。 先日はロシアとトルコの共同空爆をお伝えしましたが、こどはロシアと米軍です。プーチンとは折り合いの悪かったオバマですが、現地レベルでは結構協力関係もあったもですね。 今後トランプになった場合、どうなるのか興味のあるところです。 ・(先日米軍がイドリブを空爆したことはお伝えしたかと思いますが) 国防総省は声明にて、17日の空爆でシャム・ファタハ戦線の幹部等を殺害したと発表した。 この幹部はイドリブ近郊に対する空爆で死亡したが、チュニジア国籍のmuhammad habib ibn saadoun al tyunisi という名前の男で、2014年にシリアにきたが、彼はそれまで、アフガニスタンでタリバンから訓練を受けた後、多くの中東、欧州諸国
シリアの停戦 2016年12月30日 10:11 シリアロシア シリアの停戦については、トルコとロシアの合意に対して、シリア政府と反政府派、軍も同意したとのことで、シリア全土で30日の日の出から、シリア全土で停戦が実施されることになりました。 この停戦については、第1段階が停戦の実施、第2段階が監視機構の設置、第3段階が政治的解決の交渉となっている由ですが、現実には下記のように種々の異見もあるようで、al qods al arabi net が「停戦実験が始まった」と題している通り、まだまだ今後どうなるのか予断は許されない思います。 何しろ過去にも停戦が合意され、アラブ連盟の監視員が派遣されたこと、国連の監視員が派遣されたことが2回もありましたが、いずれもそのうちに停戦は破られていて、当時に比べたら政府側でも、反政府側でも、外国の関与が大きくなっていたㇼ、特に反政府軍が多数のグループに分か
ロシア大使、トルコで銃撃され重体 現地報道:朝日新聞デジタル まだ事実関係ははっきりしない。しかし次のような状況がある。シリアの東アレッポをロシアの大規模な軍事支援に支えられてアサド政権が制圧したことで、トルコではかなり反ロシアのジハード主義感情あるいは一般的なイスラーム教の政治的感情が高まっている。トルコはモスクワでロシアとイランとの3者会合に参加するところで、シリア問題で協調を模索しているところだった。 この事件の実行犯や背景はまだ明らかではないが、もしジハード主義的な立場の勢力によるものならば、ロシアへの報復というだけでなく、エルドアン政権にも「これ以上ロシアに近づけばジハードの対象にする」と警告したと受け止められうる。 また、一般にアレッポの同胞への共感と、それと不可分の反ロシア感情が高まっている様子なので既存の、過激派として知られている組織に属していない者が犯人である可能性もある
Updated Apr. 13, 2017 12:34PM EDT / Published Dec. 01, 2016 1:13AM EST In his first interview after winning the presidency, Donald Trump hinted that he will shift policy in the Syria conflict from one of support for the moderate opposition to collaboration with the regime of President Bashar al-Assad. “Syria is fighting ISIS, and you have to get rid of ISIS,” Trump said. As for the rebels that the
西欧からのIS参戦者(EUの報告書) 2016年12月08日 11:20 ISテロ al arabiya net は、EUのテロ対策調整官が、EUの内務大臣会合へ、西欧からのシリア、イラクへの参戦者についての報告書が9日提出されると報じています。 それによると、現在シリア及びイラクで戦っている、西欧からの過激派の数は2000〜2500名で、これは一時の数字の約半数である由。 残りのうち15〜20%が死亡し、30〜35%が既に帰国している由。 また報告書は、リビアのISにも多数の西欧出身過激派が参加していたが、彼らはその国籍や出身国との関係を使って欧州に帰国する可能性が強いとしている由。 報告書は、欧州に帰国した過激派は、その後もイラクやシリア等の地域と社会ネットを使って、連絡を取る可能性が強いとして、ネットの管理者の協力とる詰めることが重要としている由。 報告書は、それら帰国者に対する監視
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