米国 米国は1984年成立の北極研究・政策法に基づき、北極政策を推進してきた。 ジョージ・W・ブッシュ大統領は2009年、北極政策に関する大統領令で「米国は北極海に重要な国益を有する北極の国」と位置づけた。 バラク・オバマ大統領も2013年5月、北極圏国家戦略を公表、米国の安全保障上の国益追求、北極圏管理態勢の追求、国際協力の強化を掲げ、航行の自由の確保及び紛争の平和的解決のための各国との連携について述べた。11月にはチャック・ヘーゲル国防長官が国防省としての北極圏戦略を公表し、北極への積極的関与姿勢を述べ、同盟国、パートナー国等との協調、協力についても強調した。 しかし、積極的な北極圏関与の実行となると、予算問題に起因する砕氷船の不足や国連海洋法条約未批准による大陸棚の延長申請ができないなどの問題がある。北極問題に強い関心を示しているのは、アラスカ州、海軍、沿岸警備隊が中心であるが、政府