ニュージーランドの銃乱射事件をめぐり、トルコのエルドアン大統領が、イスラム教徒への攻撃が続くならば反撃するとも受け取られる激しい非難を口にし、オーストラリアなどが強く反発しています。 エルドアン大統領は、「当時、あなたたちの祖父のある者は歩いて、ある者は棺おけで、帰っていった。もし同じことをするならば祖父たちのようにしてやろう」などと述べ、イスラム教徒への攻撃が続くならば反撃するとも受け取られる激しい非難を口にしました。 この発言にオーストラリアのモリソン首相は激しく反発し、「極めて攻撃的で見境のない発言だ。オーストラリアとニュージーランドの兵士を侮辱するものだ」と述べ、オーストラリアに駐在するトルコの大使に抗議して、発言の撤回を求めたことを明らかにしました。 またニュージーランドのアーダーン首相も副首相兼外相をトルコに派遣し、直接対話を行う考えを示しました。 エルドアン大統領は今月行われ
オランダ・ユトレヒトで、路面電車の車内で発砲事件が起きた現場に出動した警察官ら(2019年3月18日撮影)。(c)Ricardo Smit / ANP / AFP 【3月19日 AFP】(更新)オランダ・ユトレヒト(Utrecht)の路面電車内で起きた発砲事件で、同国警察当局は18日、容疑者を逮捕したと発表した。事件では3人が死亡。当局はテロの可能性があるとの見解を示している。 ユトレヒト警察署長は記者会見で、「容疑者が逮捕されたとの通知を受けた」と明らかにした。警察はこれに先立ち、トルコ生まれのゴクメン・タニス(Gokmen Tanis)容疑者(37)の行方を捜索中だと公表し、同容疑者の写真を公開していた。 オランダのマルク・ルッテ(Mark Rutte)首相は、テロ攻撃の可能性は「排除できない」と述べ、オランダは「不寛容を決して認めない」と表明。ユトレヒトのヤン・ファン・ザーネン(Ja
ウイグル自治区の中心都市ウルムチにて。街のあちこちに中国共産党党旗が Photo: Wang HE/Getty Images 中国当局は2018年10月、ウイグル族など少数民族の「再教育」を法制化した。強制収容が国家により正当化されたのである。新疆ウイグル自治区ではすでに100万人もの人々が不当に拘束され、収容所に送られているが、そこから無事に出てこられた人は、確認できている範囲でわずかに数十人という。 そのうちの1人が11月に来日。NHK BS「国際報道2018」の番組内で、弾圧の実態を涙ながらに語った。彼が命がけで日本のメディアに訴えたこととは、そして今、私たちができることとは──。 2年前、突如始まった強制収容 「目の前で2人死にました。私たちは死を待っているかのようでした」 ウイグル族のオムル・ベカリさん。42歳のオムルさんは新疆ウイグル自治区出身で、現在の国籍はカザフスタン。中国
トルコ国民投票とISメンバーの逮捕 2017年04月16日 11:49 トルコIS トルコでは憲法改正の是非を問う国民投票が始まる頃かと思いますが、hurryiet net は治安当局が15日イスタンブールで、国民投票の日に「劇的なテロ」と実行しようとしていた、ISのメンバー49名を逮捕したと報じています。 彼らのうち、41名は外国人とのことです。 イスタンブール以外でのISメンバーの逮捕に関するニュースは今のところありません(おそらく逮捕が全くなかったということはあり得ないと思います)が、国民投票に反対してテロをを行い可能性のあるのは、ほかにもPKKもあり、本日はトルコの将来にとっても極めて重要な日であるとともに、テロの可能性という点からも、きわめて懸念される日になりそうです。 http://www.hurriyetdailynews.com/49-isil-suspects-detai
<トルコでISのテロが本格的に起こり始めたのは、トルコ政府がISとの対決姿勢を鮮明にした2015年からだ。一定の地域を占領して襲撃するような「面」のテロの勃発の可能性は低いが、新年の事件のような「点」のテロはいくら警備を強化しても全て防ぐことはできない> オルタキョイでの銃撃テロ 2017年1月1日、イスタンブルのオルタキョイにあるナイトクラブ、レイナ(Reina)で新年を祝うパーティーに参加していた人々は、テロリストの襲撃を受け、現場はお祭りムードから一転し、地獄となった。この襲撃により、39名が死亡、多くの人々が負傷した。 実行犯であるウズベキスタン人、アブドゥルカディル・マシャリボフはレイナのキッチンで着替えて、その後タクシーで現場を逃走した。実行犯の逃走はイスタンブル市民を怯えさせたが、1月17日にマシャリボフは逮捕された。マシャリボフは「イスラーム国(IS)」の指令を受け、当初は
1月26日、米トランプ政権がイスラム組織ムスリム同胞団をテロ組織に指定するかについて検討を進めていることが関係筋の話で明らかになった。写真は公判中のラバ・アルアダウィヤ広場で武装して座り込みをした738人のメンバー。エジプト・カイロ郊外の裁判所で昨年5月撮影(2017年 ロイター/Amr Abdallah Dalsh) [ワシントン 26日 ロイター] - 米トランプ政権がイスラム組織ムスリム同胞団をテロ組織に指定するかについて検討を進めていることが関係筋の話で明らかになった。 政権移行チームの顧問を務めた関係者は、フリン国家安全保障問題担当補佐官らがムスリム同胞団のテロ組織指定を主張していると述べた。ただ最終的に主張が採用されるかは不透明としている。 関係筋によると、トランプ氏のほかの顧問や安全保障、外交、司法、情報部門の高官らは、ムスリム同胞団は一部の国では平和的に活動していると指摘し
中東各地におけるテロ 2017年01月22日 09:49 テロ中東関連 トランプは、過激イスラムテロを地球上からeradicateすると宣言しましたが、本日のアラビア語メディアを見ると、少なくとも中東では各地でテロまたはその危険性が増しているようです。 ・まずトルコですが、イスタンブールで20日の夜、何者かが警察署と与党AKP事務所に砲弾を放ったが、21日には警察車両が銃撃された。 どの事件でも人的被害はなく、また犯行声明も出ていない模様 ・レバノンでは21日夕、市の中心地のハムラ通りの、レストランで自爆しようとした18歳の青年を警察が取り押さえ、彼は負傷した(爆発ではなさそう)が、人的被害はなかった模様。 背景等は不明 ・サウディでは、イスラムの聖地メッカに近いジェッダで警察が21日2名のテロリストを拘束しようとして、銃撃戦となり、2名は自爆した。 そのほかの詳細は不明 ・21日朝パキス
イスタンブルのテロ犯人の逮捕 2017年01月18日 21:26 トルコIS 年末にイスタンブルのナイトクラブを襲撃して、39名を殺害し、65名を負傷させたウズベキスタン人 Abdulkadir Masharipovが16日逮捕されたことは、日本でも広く報じられていますが、トルコのhurryiet net はトルコ警察の話として、彼はシリアのラッカのIS幹部(amir)から、年末にイスタンブールでテロを行うように指令されたと報じています。 彼の警察に対する自白によると、当初はイスタンブールの中心地のタクシム広場を襲撃するように命じられていたが、現地偵察したところ、非常に警備が厳重で襲撃は無理だろうというので、ラッカに報告したところ、代替の襲撃目標を探すように命じられ、タクシーでぐるぐる回ったら、襲撃の舞台となったナイトクラブが警戒も手薄で適当だろうとして、ラッカに報告したら、そこを襲撃する
今月1日未明にトルコの主要都市イスタンブールのナイトクラブが襲撃され、39人が死亡し数十人が負傷した事件で、同国警察は16日、実行犯とみられるアブドゥルガディル・マシャリポフ容疑者を拘束した。
イズミールのテロ(トルコ) 2017年01月06日 11:39 5日トルコの西部のイズミールの裁判所前で起きた爆発事件で2名死亡し、10名以上が負傷した事件(犯人2名は射殺され、第3の男は捜査中)については、日本のマスコミも報じていますが、トルコの米大使館は米国人に対して人の集まる場所やレストラン等には近づかず、常に警戒を怠らないようにとの警告を出したとのことです。 当然外務省の渡航情報も出ていると思いますが、イスタンブールでの大規模テロのあとも、イスタンブールやこのイズミールのようにトルコではテロが頻発していますので、渡航される方はくれぐれもご注意を。 何しろ、トルコでは、昔からのPKKのテロに加えて、最近はISが大規模テロを起こしているので、当面は厳重な警戒が必要でしょう。 http://www.hurriyetdailynews.com/us-embassy-warns-citize
池内恵(いけうちさとし) 東京大学先端科学技術研究センター グローバルセキュリティ・宗教分野教授。1973年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員、国際日本文化研究センター准教授を経て、2008年10月より東京大学先端科学技術研究センター准教授、2018年10月より現職。著書に『現代アラブの社会思想』(講談社現代新書、2002年大佛次郎論壇賞)、『イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社、2009年サントリー学芸賞)、『イスラーム国の衝撃』(文春新書)、『【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』 (新潮選書)、 本誌連載をまとめた『中東 危機の震源を読む』(同)などがある。個人ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝」(http://ikeuchisatoshi.com/)。 日常と非日常がシーソーの上で揺れ
イスタンブールのテロ 2017年01月03日 14:48 テロIS トルコのhurryiet netは、トルコが世界でも最大のISのテロの対象国となったとして、2016年の世界各地におけるISのテロマップを掲載しています。 これを見ると当然?中東諸国でISのテロが多いが多いが、その他でも欧州、米、加、ロシア、インドパキスタン、インドネシア等世界中がISのテロの犠牲となっていることがわかります。 なお、それによるとトルコでの2016年(年末〜年始のイスタンブールのテロの被害者を含まない)のとるこでのISテロの犠牲者は死者124名、負傷者419名に上り、ISとPKKの殺人は少なくとも275名に上る由 残念ながら、2017年もISのテロは続く可能性が強そうです。 なお、同ネットの他の記事及びアラビア語メディアでは ・ISが犯行声明を出した ・犯人はウズベキスタン人かキルギス人か、また中国の新疆の
イスタンブールのテロ 2017年01月02日 11:59 トルコテロ イスタンブールのテロの犠牲者が39名に上ったことは、日本でも伝えられていますが、トルコ紙のhurryiet net では当局が犯人(どうやら1名の模様)を捜索中と報じているが、それ以上の詳細はまたtく報じられていません。 おそらく、捜査の必要性から、報道管制が敷かれているのだろうと思いますが、al arabiya net は、トルコ警察が犯人と思しき者の写真を配って、手配しているが、地元紙によれば、彼は中央アジアで活動しているトルキスタン部隊に属し、おそらくISに属しているだろうとのことです。 なお、死亡した39名のうち、35名が身元が確認され、外国人が24名で、その中にはサウディ人7名、インド人2名、カナダ人1名、シリア人1名、イスラエル人1名、チュニジア人2名、イラク人4名、レバノン人1名、ベルギー人1名が含まれて
ロシア大使、トルコで銃撃され重体 現地報道:朝日新聞デジタル まだ事実関係ははっきりしない。しかし次のような状況がある。シリアの東アレッポをロシアの大規模な軍事支援に支えられてアサド政権が制圧したことで、トルコではかなり反ロシアのジハード主義感情あるいは一般的なイスラーム教の政治的感情が高まっている。トルコはモスクワでロシアとイランとの3者会合に参加するところで、シリア問題で協調を模索しているところだった。 この事件の実行犯や背景はまだ明らかではないが、もしジハード主義的な立場の勢力によるものならば、ロシアへの報復というだけでなく、エルドアン政権にも「これ以上ロシアに近づけばジハードの対象にする」と警告したと受け止められうる。 また、一般にアレッポの同胞への共感と、それと不可分の反ロシア感情が高まっている様子なので既存の、過激派として知られている組織に属していない者が犯人である可能性もある
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