アメリカ大統領選挙で、野党・共和党の候補者の1人、不動産王のトランプ氏が、移民政策を巡り過激な発言を繰り返していることについて、ローマ法王が「キリスト教徒の発言ではない」と述べて批判し、カトリック教会の最高指導者まで反応する事態となっています。 こうしたトランプ氏の発言について、メキシコを訪れたローマ法王のフランシスコ法王は、18日、バチカンに戻る機内で記者団の質問に答え、「壁を築くことを考え、橋を架けることを考えない人は、キリスト教徒ではない」と述べました。そのうえで、アメリカ国内のカトリックの信者がトランプ氏に投票するかどうかについては干渉するつもりはないとしながらも、「同じような発言を続けるなら、キリスト教徒ではない」と重ねて強調しました。 これに対し、トランプ氏は18日、声明を発表し、「キリスト教徒であることを誇りに思っている。宗教指導者が個人の信仰に疑いを差し挟むことは恥ずべきこ
1000年近く前の東西キリスト教会の分裂以降初めてとなる、ローマ・カトリック教会とロシア正教会のトップによる会談が、訪問先のキューバで行われました。 会談はお互いの中南米歴訪に合わせる形で行われ、会談後、2人はそろってメディアの前に現れ、双方の教会が協力していくことなどを確認したと明らかにしました。会談の詳細は明らかになっていませんが、フランシスコ法王はこれまで、各地で相次ぐテロの犠牲者を追悼したり、治安の悪化などによる難民の支援を訴えてきており、今回、初めて会談を行うことで、宗教や宗派間の対立を念頭に、国際社会に融和を呼びかけるねらいがあるものとみられます。 また、ロシア正教会側も、会談の前に「キリスト教の信者への迫害も、会談の主なテーマとなる」としていて、イスラム過激派によるキリスト教徒への迫害などへの対応についても話し合われたものとみられます。
ロンドン(CNN) ローマ法王庁(バチカン)は5日、カトリック教会のフランシスコ法王が12日にロシア正教会トップのキリル総主教と会談すると発表した。両教会のトップが会談するのは史上初めて。 会談は12日、キューバで行われる。キリル総主教はキューバを公式訪問する予定の一方、フランシスコ法王はキューバを経由してメキシコを訪問する見通しで、双方がキューバを中立的な場所と判断したとみられる。 バチカンとモスクワ総主教庁は共同声明を発表。フランシスコ法王とキリル総主教はキューバの首都ハバナにあるホセ・マルティ国際空港で「私的な対談」を行い、会談の最後には「共同宣言」に署名する予定だとしている。 両教会のトップが会談するのは史上初となる。東方正教会とカトリックは1054年に分裂。バチカンはこの数十年、正教会の一部の教派と関係修復を図ってきた。だが、ロシア正教会は、ソ連崩壊後にカトリック教会がロシア人を
米ワシントン郊外のアンドリューズ空軍基地に到着したフランシスコ法王と、出迎えるオバマ大統領。現代の国際社会における「価値」の重さを、法王は改めて示してくれた。(2015年9月22日撮影)。(c)AFP/SAUL LOEB〔AFPBB News〕 今日もジャカルタを経て、バンコクから帰国する道すがら本稿を書いています。この1カ月ほどの間に、私たちは3つの大きな力が世界を動かしていることに改めて気付かされました。 9月3日、北京の軍事パレードで誇示された精密な弾道ミサイル群、中国市場の乱高下に始まる世界経済の陰りと習近平国家主席の訪米がもたらした合意。一方で、3歳のシリア難民の子供の溺死とローマ法王フランシスコの訪米で示された普遍的な価値の重さ。 これらの数々の世界の出来事を貫くものは一体何なのでしょうか。 それらは、「力の論理」「利益の論理」、そして「価値の論理」という3つの力の相関関係にあ
バチカンのサンピエトロ広場で行われた一般謁見の終わりに、集まった人々にあいさつするローマ・カトリック教会のフランシスコ法王〔AFPBB News〕 ローマ法王フランシスコが2013年にカトリック教会のトップに選出された時、米国のカトリック教徒の間では、新法王の謙虚なスタイルや改革志向の計画、新大陸のルーツが米国における教会の命運を復活させるかもしれないとの期待が沸き起こった。 だが、それから2年以上経った今、9月の法王訪米を前に、米国人、特に保守派が78歳のアルゼンチン人法王に対して冷たくなったように見える。 米ギャラップの調査では、米国人の間で法王を好意的に見ている人の割合が2014年2月の76%から59%に低下した。これは前法王のベネディクト16世を概ね上回っているが、ヨハネ・パウロ2世が法王在任中にほぼ一貫して記録していた水準を下回る。 この明らかな幻滅感は、グローバル資本主義に対す
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