※マリオ・ルチアーノのインタビュー3回分まとめはコチラ 2万部を突破した『ゴッドファーザーの血』の著者、マリオ・ルチアーノへのインタビュー中編をお届けする(前編はこちら)。“伝説のマフィア”ラッキー・ルチアーノの末裔である彼は、日本で何を見て、何を感じたのか? ――アメリカ、コロンビア、パキスタン、フィリピンなどで多くの修羅場をくぐり抜けた末、1987年に日本へたどり着いたマリオさん。以来、30年以上、ずっとこの国で生活しているそうですが、日本はそんなに居心地がよいですか? マリオ・ルチアーノ(以下、マリオ) はい。日本人は世界一マナーがいい。本当に素晴らしい国だと思います。私は日本で生涯を終えたいと考えています。 ――1987年に来日した当初は、戸惑いませんでしたか? たとえば当時のヤクザは「パンチパーマに口ヒゲ」がスタンダードだったと思うのですが。 マリオ みんな同じ格好、みんな同じ顔
記者・作家。北海道大学工学部卒。1989年より毎日新聞記者。ヨハネスブルク、メキシコ市、ローマなどに駐在。2005年、『絵はがきにされた少年』(集英社)で開高健ノンフィクション賞受賞。近著に『ぶらっとヒマラヤ』(毎日新聞出版)。 「メキシコって残酷じゃないですか殺し方が。バラバラにしたり、顔の皮をむいたり。あそこまでやられちゃうと残酷とか、怖いを超して、笑うところまでいっちゃうっていうか……。冗談みたいなこと、するっていうのか、遺体に対して。人の命、安いなあ、やすー、いやいや本当」 先日会った40代の女性作家が雑談でこんな話をしていた。年明け、メキシコのニュースが世界を騒がしたせいもあるだろう。 仲間にトンネルを掘らせて脱獄した麻薬王が再び逮捕された事件があった。逃亡中に米国の俳優ショーン・ペンがこの麻薬王にインタビューしていたことで、ニュース価値は高まった。また1月2日には、麻薬カルテル
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