ドイツのホルスト・ゼーホーファー内相は1日、アンゲラ・メルケル首相の移民対策への不満を理由に内相を辞任する考えを示した。所属政党で、連立政権の一角を占めるキリスト教社会同盟(CSU)の関係筋がメディアに明らかにした。 ゼーホーファー内相は先週、メルケル首相が欧州連合(EU)加盟国と十分な移民対策をまとめられない場合には、ドイツの国境で難民申請希望者を追い返すと述べていた。
ドイツ政治の保守の牙城(がじょう)、南部バイエルン州で異変が起きている。14日にある州議会選挙で、これまで単独過半数を占めてきたメルケル政権の与党が大幅に議席を減らし、緑の党などとの連立協議を余儀なくされる見通しだ。難民政策や連立与党内の迷走が影響した格好で、批判の矛先がメルケル首相に向かう可能性もある。 「長く、険しい選挙運動だった」。バイエルン州議会で現在、単独過半数を占めるキリスト教社会同盟(CSU)のゼーダー州首相は12日の記者会見で苦渋の表情を浮かべた。 CSUは戦後の50年以上にわたって同州議会で単独過半数を占めてきた。保守的な農村やカトリック社会と密接なつながりを持ち、王国が長く続いたバイエルンの独自政党として存在感を示してきた。州内では、メルケル首相が党首の姉妹政党キリスト教民主同盟(CDU)は活動せず、事実上、CDUの「州支部」のような役割も担う。 今回の選挙でCSUは歴
ベルギー・ブリュッセルで行われた欧州連合首脳会議で、オーストリアのセバスティアン・クルツ首相と話すドイツのアンゲラ・メルケル首相(2018年6月28日撮影)。(c)AFP PHOTO / Ludovic MARIN 【7月1日 AFP】ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は6月30日、移民・難民の流入規制を強化する措置を連立政権を組むキリスト教社会同盟(CSU)などに文書で提案した。メルケル首相は、2015年以降100万人以上の難民認定希望者をドイツに入国させたとしてCSUから反発を受け、窮地に立たされている。 欧州連合(EU)加盟28か国は6月29日、EUの構造そのものを脅かしている移民・難民危機の対処方針について、激しい議論の末に合意にこぎつけていた。ベルギーのブリュッセルで行われたEU首脳会議で、欧州首脳は移民・難民が人身売買業者の船でEUに向かうのを阻止する
ドイツのメルケル首相は29日、ギリシャとスペインからドイツに入国した難民や移民を送り返すことで両国と合意したことを明らかにしました。ドイツでは、難民の受け入れをめぐって連立政権の中で対立が激化し、政権が崩壊するおそれも指摘されていましたが、EU=ヨーロッパ連合の首脳会議を含めた一連の合意によって、危機はひとまず回避されるという見方が強まっています。 ドイツでは、連立与党の1つで難民の受け入れに厳しい「キリスト教社会同盟」の党首を務めるゼーホーファー内相とメルケル首相が対立し、会議の結果次第では、連立政権が崩壊するおそれも指摘されていました。 しかし、「キリスト教社会同盟」の幹部からは、EUの首脳会議で難民か移民かを審査する施設の設置を検討することなどで合意したことと、今回、両国と合意したことを評価する声が出ていて、危機はひとまず回避されるという見方が強まっています。
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