核・ミサイル実験の中止と核実験場の廃棄を発表した金正恩氏。そのメッセージを読み解くうえで陥りがちな3つの勘違いとは。 KCNA/via Reuters 第一は、北朝鮮の主張は「朝鮮半島の非核化」であって、北の一方的な非核化ではない。 その違いを理解するには、彼らの核・ミサイル開発の目的を知らなければならない。それは「政権の安定維持と安全保障を担保するため」(金氏「新年の辞」)の手段ということだ。 「韓国やアメリカを攻撃するためではなく、北朝鮮の主権の確保、政権維持のためという安全保障上の意味が強い」(李在禎/イ・ジェジョン元韓国統一部長官) 防衛的な性格なのだ。 トランプ大統領に直接対話を受け入れさせたのも、核政策の正しさの証明ということになる。リビアのカダフィ政権は、核放棄を公言した途端崩壊した。大量破壊兵器を持たなかったイラク・フセイン政権もまた、米軍事攻撃で吹き飛ばされた。軍事的に劣
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