道や札幌市の職員に対する過度な叱責(しっせき)が問題視された自民党の長谷川岳参院議員(道選挙区)に対し、道が、国の2024年度予算成立時、部長職から速やかにお礼の連絡をするよう各部に組織的に依頼していたことが4日、分かった。北海道新聞が入手した庁内メールの存在を送信元の担当課が認めた。道関係者によると、他の国会議員には同様の対応はしていないといい、長谷川氏への特別対応が浮かび上がった形だ。...
札幌医科大が総合医療メーカーのニプロ(大阪)と共同で開発した、世界初の脊髄損傷の再生医療治療薬「ステミラック」が2018年末に国の製造販売の承認を得てから5年がたった。この間、投与を行う施設は全国に広がり、約150人が保険診療で治療を受けた。かつて脊髄損傷の治療は手術やリハビリ以外に選択肢がなかったが、北海道・札幌で生まれた画期的な治療薬の登場で、傷ついた神経そのものを再生させることが可能になった。寝たきりや手足がまひした患者が、起き上がったり手足が動くようになり、日常生活を取り戻している。(報道センター 岩本進) 「幸せ、最高です」。23年12月7日、福嶌友架(ふくしま・ゆうか)さん(21)=山口市=が札医大病院の玄関前で満面に笑みを浮かべた。半年近い治療とリハビリを終え、退院を迎えた。2本の足で一歩ずつ前へと踏み出した。
【釧路町】釧路管内標茶、厚岸両町で60頭以上の牛を襲った雄のヒグマ「オソ18」を駆除したハンターへの抗議が相次いでいる。ハンターが勤務する同管内釧路町には二十数件の電話やメールがあり、大半は「クマがかわいそう」といった道外からの批判だ。ハンター本人にも同様の電話が相次ぎ、批判を恐れて取材に応じることもできない状態という。猟友会関係者は「ハンターが萎縮し、駆除の担い手がいなくなってしまう」と危惧する。 オソは7月30日、釧路町職員でハンターの40代男性が駆除した。ハンターの男性から当時の状況について報告を受けた後藤支部長によると、男性は同日朝、町内の牧草地で、地面に伏せたクマ1頭を発見。車で約80メートルの距離まで近づいても立ち去らないため、人を恐れない「問題個体」と判断し、運転席から撃った後、約20メートルの距離まで近づき、さらに2発続けて撃った。
第2次世界大戦末期の旧ソ連による対日参戦から9日で78年が過ぎた。侵攻したソ連軍の攻撃で当時、日本領だった南樺太(現ロシア・サハリン南部)では、数千人もの住民が犠牲となった。だが松野博一官房長官が6月の記者会見で沖縄を「唯一の地上戦があった地域」と述べるなど、不正確な理解は今も続く。高齢化で数少なくなった当事者たちは「悲惨な歴史が忘れられてはいけない」と訴える。 「商店街が燃え、跡形もなくなった」。樺太(現ロシア・サハリン)からの戦後引き揚げ者らでつくる全国樺太連盟(2021年解散)の元会長で、豊原(現ユジノサハリンスク)出身の西本美嗣さん(86)=札幌市西区=は78年前の光景を鮮明に覚えている。
北方領土・色丹島で、水産加工場の廃液が原因とみられる海の汚染が深刻化している。北方四島を事実上管轄するサハリン州政府に対し6月下旬、ロシア人島民が対処を求める請願書を提出。汚染は長年問題視されてきたが、近年、加工場の規模が拡大していることも影響しているとみられる。地方政府が、島の経済を支える水産企業に強く臨む姿勢は見えず、住民から不満の声が出ている。...
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