18日、ソウルで、家宅捜索が行われた韓国最大労組、民主労総が入居するビルの前で警戒に当たる警察官(桜井紀雄撮影) 【ソウル=桜井紀雄】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)と警察は18日、北朝鮮の指令で所属幹部らが反政府活動を行った疑いがあるとして、国家保安法違反容疑で韓国最大の労働組合の全国組織「全国民主労働組合総連盟(民主労総)」のソウルにある本部などに家宅捜索に入り、強制捜査に着手した。 約110万人の組合員を擁する民主労総は、親北朝鮮に加え、反米や反日など政治色が強い。強硬なストライキやデモで歴代政府に圧力をかけてきたが、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権は法に基づく断固とした対応で臨む方針を打ち出し、昨年12月には民主労総系団体による大規模ストを中断に追い込んだ。 尹政権の下、当局が闇に包まれてきた北朝鮮と労組のつながりという最大級の疑惑にメスを入れた形だ。 韓国紙、文化日報などによる
核実験に功績のあった科学者の表彰式典で式辞を述べる金正恩第1書記。平壌で撮影。朝鮮中央通信配信(2016年1月13日配信、資料写真)。(c)AFP/KCNA via KNS〔AFPBB News〕 新年早々、北朝鮮の医師2人がカンボジアの首都プノンペンで死んだ。新しい年を祝うパーティーで酒を飲み過ぎて、心臓麻痺を起こしたという診断だった。 だが、この出来事には不可解な点も残る。経済苦境にあえぐ北朝鮮は、医師などの専門家を強制的に特定の国に送り出し、外貨を獲得させていた。2人の医師の死は、そういう特殊な出稼ぎの実態を明示していた。北朝鮮の核武装への動きの背後に存在する暗部の実情が垣間見えるといってもよい。 妻たちが緊急処置を施したが・・・ カンボジアの新聞「プノンペン・ポスト」の報道によると、1月2日、プノンペン市の北朝鮮大使館から地元警察に「北朝鮮国籍の医師2人が死亡した」という通報があっ
北朝鮮の様子がおかしい。金正恩が、ロシアで行われる対独戦勝利70周年記念式典への参加をキャンセルした。15人もの高官を処刑したとのニュースも伝わる。 その背景にはなにがあるのだろう。北朝鮮について信頼性が高い情報は少ないが、ここでは比較的客観性が高い中国と北朝鮮の交易額から、北朝鮮が置かれた状況を探ってみよう。 中国との交易額、ミャンマーが北朝鮮を突き放す ソ連が崩壊して以来、北朝鮮の最大の貿易相手は中国である。そのために中国との交易を見れば、北朝鮮の経済がどのような状況にあるのか推察できる。北朝鮮は中国と貿易額を発表していないが、中国側には比較的信頼できる統計がある。 中国と北朝鮮との交易額(輸出額+輸入額)を図に示す。この図には比較のために、中国の周辺にある貧しい国々ミャンマー、カンボジアをも加えた。ものごとは、比較して見ると、その本質がよく分かる(注:北朝鮮についてはネット情報によっ
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