【台北=牧野田亨】台湾の中央通信などによると、北朝鮮への石油精製品密輸に関与したとして、台湾当局から資産凍結などの処分を受けた台湾南部・高雄市の遠洋漁業会社の男性代表は19日、タンカーで洋上取引したことを認める一方、積み荷が北朝鮮に渡るとは知らなかったと強調した。 韓国政府は男性がチャーターした香港船籍のタンカーを拿捕(だほ)した。男性は高雄市内で台湾メディアに対し、「(取引の仲介者だった)中国人にぬれぎぬを着せられた」「北朝鮮と(分かっていたら)取引するはずがない」などと説明した。 男性は19日、自宅で自殺を図ったが命に別条はないという。