今月9日、訪朝したポンペオ米国務長官と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談。ポンペオ氏の右隣で、身ぶり手ぶりを交え話をする銀髪の男性がいた。 複数の米政府関係者や外交筋によれば、この男性はアンドリュー・キム氏。韓国系米国人で、25年余り中央情報局(CIA)諜報(ちょうほう)員として東京などで勤務。最近までCIAソウル支局長を務めた。情報機関のCIA高官が国務長官の外遊に同行し、姿が公になることは珍しい。この写真は米側では公表されていない。 トランプ大統領は昨春、北朝鮮への「最大限の圧力」政策を本格化させた。外交ルートの交渉が行き詰まっていた国務省ではなく、CIA長官だったポンペオ氏に北朝鮮との対話を探るよう指示。CIAはオバマ前政権時の2010年ごろから独自に北朝鮮との対話ルートをつくっており、キム氏はその中心的役割を果たしたとされる。 キム氏は、北朝鮮が融和姿勢を見せ