中国遼寧省丹東での新型コロナウイルス感染拡大を受け4月下旬に運行を中止していた丹東と北朝鮮・新義州を結ぶ貨物列車が26日朝、約5カ月ぶりに再開した。北朝鮮側は早期再開を求めていたが、防疫措置などを理由に中国側の同意が遅れていた模様だ。貨物列車の運行再開で北朝鮮側の物資不足が一定程度解消されるほか、今後は中国産の新型コロナワクチンが搬入されるとの見方もある。 中朝貿易関係者によると、コンテナ十数両の貨物列車は26日早朝、丹東駅を出発し、鴨緑江を越えて北朝鮮側に渡った。北朝鮮側では1週間ほど前から、貿易関係者らに「貨物列車で商品が届くので準備するように」との指示が出ていたという。