国際人権団体ヒューマンライツ・ウォッチ(HRW)は5日、中国政府が国連の敷地内で人権活動家らの活動を妨害するといった圧力をかけている、と告発する報告書を公表した。HRWは中国政府の活動を非難するとともに、国連に対して抵抗するように求めている。 報告書は「国際的な弁護の代償 国連人権メカニズムにおける中国の干渉」(122ページ)と題したもので、国連職員や各国の外交官、非政府組織のメンバー計55人からの聞き取り調査を元にまとめた。 報告書によると、中国政府の役人は、国連の敷地内で、中国政府に反対する立場の人権活動家を撮影するなど、国連のルールに違反する行為をしているという。また、国連の行事に参加しようとする中国本土の活動家の渡航を妨害したり、非政府組織が国連行事に参加する際の許可の取得を妨害したりしているという。中国政府の役人が時々、国連スタッフや国連の枠内で活動する人権専門家らに対して嫌がら