資金繰りが厳しさを増すギリシャへの支援について、ドイツとギリシャの首相がベルリンで会談し、支援の前提となっている財政緊縮策などを巡って対話を通じて打開を図る考えを強調しました。 会談後の記者会見で、メルケル首相は「われわれはギリシャ経済が力強さと成長を取り戻し、高い失業率を改善することを望んでいる」と述べ、構造改革や財政再建を継続するよう求めました。 一方、チプラス首相は「過去5年にわたる支援プログラムはギリシャ経済に悪影響をもたらした」と述べ、これまでの緊縮策を批判したうえで、今後、新たな改革を実施する考えを示しました。 EU=ヨーロッパ連合などからの支援の前提となっている緊縮策の内容などを巡って、両首相は、立場の違いを認めつつも対話を通じて打開を図る考えを強調しました。 ギリシャでは、税収の低迷に加え債務の返済期限などが迫るなか資金繰りが厳しさを増しており、このまま金融支援が得られなけ