【ニューデリー=馬場燃】インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方の紛争が再燃している。両軍の衝突を受け、インドのモディ政権は住民に避難を勧告し、軍の増派を決めた。パキスタンのカーン首相は米国に接近し、トランプ米大統領による「仲裁」に期待を示すが、インド側は第三者の介入を拒否している。事態が沈静に向かうかは見通せない。印パは1947年の独立以来、カシミール地方に互いが支配地を設けて争ってい
1 日本は,カシミール情勢の悪化を懸念します。 2 日本は,イスラム過激派組織「ジェイシェ・ムハンマド」が犯行声明を発出した,2月14日のテロ事件を強く非難します。パキスタンがテロ対策を一層強化することを求めます。 3 2月26日以降のインド空軍による攻撃,それに対するパキスタン空軍による反応から生じている緊張の高まりについては,インド・パキスタン双方が自制し,対話を通じて事態を安定化させることを強く求めます。 [参考]最近のカシミール情勢 (1)2月14日,インド北部のジャンム・カシミール州プルワマで,インド治安部隊の車列に爆弾を積んだ車が突っ込み,少なくとも44人が死亡。イスラム過激派組織「ジェイシェ・ムハンマド」が犯行声明を発出。 (2)同26日,インド空軍がパキスタン領空に侵入。インド側は,テロリスト訓練キャンプを攻撃したと発表。パキスタン側は,被害・犠牲者はない旨発表。 (3)同
中国とロシア、それに中央アジアの国々でつくる「上海協力機構」の首脳会議が開かれ、インドとパキスタンの2か国の正式加盟が認められました。加盟国の人口は30億を超えますが、加盟国の間で領有権をめぐる対立があるなど、組織の拡大と結束の両立が課題となりそうです。 会議では、インドとパキスタンの正式な加盟を決め、2001年の発足以来初めて加盟国が増えました。これによって加盟国の人口は合わせて30億を超え、世界のGDP=国内総生産に占める割合は、およそ20%に上ります。 拡大を主導したプーチン大統領は「政治や経済分野などで、より強力で影響力のある組織になる」と歓迎し、テロ対策や経済協力を進めることに意欲を示しました。 しかし、新たに加盟したインドとパキスタンはカシミール地方の領有権をめぐって対立しているほか、中国とインドも先月、北京で行われた国際会議をインドがボイコットするなど関係はギクシャクしていて
【モスクワ=遠藤良介】ロシアと中国、中央アジア4カ国で構成する上海協力機構(SCO)の首脳会合が8日、カザフスタンの首都アスタナで開幕。2日間の日程では、準加盟国のインドとパキスタンの正式加盟が承認され、SCOが初の「拡大」を果たす見通しだ。正式加盟の受け入れは、SCOの存在感向上を狙うロシアが主導。しかし、対立し合うインドとパキスタンの加盟は、同機構の効率や方向性を不透明にするとみられている。 首脳会合に先立ち、プーチン露大統領と中国の習近平国家主席が会談し「連携強化を確認した。インドとパキスタンは2015年に正式加盟を申請。SCO内部の機能強化を優先する立場から中国が受け入れに消極的で、手続きに時間を要した。SCOは、加盟8カ国で世界の人口の43%、国内総生産(GDP)の24%を包含する機構となる。 ロシアのウシャコフ大統領補佐官は、インドとパキスタンの加盟で「機構の国際的権威が高まる
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