政治と経済 『『Behind The Chaos Of Washington's Korea Policy | World | The ORIENTAL ECONOMIST』へのコメント』へのコメント
南北軍事境界線上にある板門店での事務レベル協議や、訪米した金英哲(キムヨンチョル)朝鮮労働党副委員長との直接対話を重ねた結果、トランプ米大統領は「最大限の圧力」という言葉を使うことをやめるなど、考え方が少し変わってきたように思う。 ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が、非核化を含めた大量破壊兵器(WMD)の一括放棄が達成されなければ会談の必要はないと訴えていたのに対し、トランプ氏は金正恩(キムジョンウン)委員長に個人的に興味を持ち、「おもしろそうだからやってみよう」という方向になっている。 この結果、非核化や、それを検証する作業の定義が厳格なものではなく、あいまいなものになってしまうと懸念している。訪米した日本の安倍晋三首相とトランプ氏との7日の会談は、こうした危機感が背景にあり、改めて非核化や弾道ミサイル問題などの重要性を説きに来るのだろう。
「北朝鮮カード」が切れなくなる 人民日報がこのような控えめな報道になったのはなぜか? フランス国際ラジオ(RFI)のニュース「なぜ北京は“特金会”の成果を慎重に見ているのか」(6月14日)によれば、米朝共同宣言で米国が段階的な非核化交渉や、米韓軍事演習中止を約束したことは、「双方が(核開発と軍事演習を)暫時停止する」という中国の主張に沿ったものであるということだった。 また、トランプが在韓米軍の撤収の可能性にも言及したことは、東アジアにおける米軍のプレゼンス低下を望む中国には「意外な収穫」だった。 さらに金正恩の求めに応じて専用機を提供するなど、「中国の影響力はあちこちに見られた」。 だがRFIは、香港の時事評論家、林和立(ウィリー・ラム)の「中国は朝鮮半島問題で主役から外され、“負け組”となった」とする見方を紹介した。 「トランプは確かに北朝鮮に譲歩したが、北朝鮮指導者と会談した初の米国
言い張れば言い張るほど… では中国はどうなのか。評論は「中国が勝ち組か負け組なのかについては、極めて意見が分かれている。その鍵となるのは中国が北朝鮮カードを切り続けられるのかどうか、そして勝ち負けの判断をする時間の尺度によって異なる」と指摘する。 「中国世論は朝鮮半島問題で自らが隅に追いやられるのではないかということを非常に気にしている。昨年、王毅外相が米朝の2国間会談を支持(すなわち6者協議を放棄)してから、このような声が生まれた」 「トランプが金正恩の呼び掛けに応じ、会談が現実化する見通しとなり、世論は言論統制を受ける中でも、政府の外交路線への批判すら起きた。金正恩が訪中し、中国の利益にも配慮すると表明し、習近平は大いに助けられたが、その後、米朝が自ら解決すればいいという度量の大きさは失われた」 「米朝会談の直前、韓国の文在寅大統領が出席し、『朝鮮半島平和宣言』を発表するかが、中国メデ
6月12日、史上初の米朝首脳会談が開催されました。注目されたのは、どんな点ですか。 宮本:第1に、北朝鮮が「完全な非核化」を米朝首脳会談で受け入れたことです。4月27日に行われた南北首脳会談の「板門店宣言」に記されている通りの内容です。これは北朝鮮が譲歩したことを意味します。 宮本悟(みやもと・さとる) 聖学院大学 政治経済学部 教授 1970年生まれ。同志社大学法学部卒。ソウル大学政治学 科修士課程修了〔政治学修士号〕。神戸大学法学研究科博士後期課程修了〔博士号(政治学)〕。日本国際問題研究所研究員、聖学院大学総合研究所准教授を経て、現在、聖学院大学政治経済学部教授。専攻は国際政治学、政軍関係論、比較政治学、朝鮮半島研究。著書に『北朝鮮ではなぜ軍事クーデターが起きないのか?:政軍関係論で読み解く軍隊統制と対外軍事支援』(潮書房光人社)など。(撮影:加藤 康) もちろん「完全な」が意味する
明日12日、歴史的な米朝首脳会談がシンガポールで開催される。最大のテーマが「非核化」だ。アメリカは、完全で検証可能かつ不可逆的な核放棄(CVID)を求める。一方、北朝鮮は「段階的な非核化」を主張している。両者の隔たりは大きいが、そもそも北朝鮮の非核化は可能なのか。 6月1日、金英哲朝鮮労働党副委員長とトランプ大統領が会談(写真ロイター/アフロ)今回の記事では、北朝鮮のこれまでの核開発と、仮に非核化となればどれくらいの期間を要するのかなどを専門家の分析を交えて徹底検証したい。 取材に応じてくれたのは、北朝鮮および日米韓の公式資料などをもとに、金正恩体制や国際社会の対北朝鮮政策を分析している聖学院大学政治経済学部の宮本悟教授。もう一人は、世界的にも最先端を走る素粒子物理学者として、独自に北朝鮮の核開発を分析する高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所の多田将准教授だ。 北朝鮮の核開発の実
---------- 世界を翻弄する北朝鮮。やはり金正恩第一書記は知略に長けた指導者なのか。国連安全保障理事会・北朝鮮制裁委員会の専門家パネル委員を務め、『北朝鮮 核の資金源』を著した古川勝久氏が金正恩氏の狙いと実力を分析する。 ---------- 2018年4月25~28日、北朝鮮の金正恩労働党委員長は、初の国際外交の舞台として、夫人とともに中国を電撃訪問して、世界を驚かせた。年初からほぼ毎週、北朝鮮の動向が世界のメディアを賑わしている。 昨年まで北朝鮮は核実験や弾道ミサイル発射試験を繰り返し、朝鮮半島の軍事的緊張が高まったが、平昌オリンピックへの参加を機に、一気に融和ムードへ転換を図っている。 軍事的緊張をテコに外交的妥結を図る、北朝鮮の「瀬戸際外交戦略」は今も健在だ。 米国へのアプローチもよく計算されているといわざるをえない。 2017年、北朝鮮は米国務省と水面下で協議を続けていた
中国と北朝鮮が3月26日、電撃的に首脳会談を行い「半島の非核化」で合意した 。新進気鋭の朝鮮半島研究者、宮本悟・聖学院大学教授は、統一のプロセスが進むとすれば、連邦制による1国2制度のような状態になると考える。ただし米軍が撤退を受け入れるのは困難とも指摘する。 (聞き手 森 永輔) 中国の習近平国家主席と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が3月26日、首脳会談に臨みました。まさに「電撃的」。宮本さんも驚かれたのではないですか。 宮本:まさか、首脳会談を行うとは思いませんでした。びっくりしました。ただし、このタイミングで北朝鮮が中国にアクセスするであろうことは、理屈で考えて明らかでした。 宮本悟(みやもと・さとる) 聖学院大学 政治経済学部 教授 1970年生まれ。同志社大学法学部卒。ソウル大学政治学 科修士課程修了〔政治学修士号〕。神戸大学法学研究科博士後期課程修了〔博士号(政治学)
河野太郎外相は31日午後、高知市で講演し、北朝鮮が新たな核実験への準備と受け取れる動きを見せているとの見方を示した。「核実験をした実験場でトンネルから土を運び出し、次の核実験の用意を一生懸命やっている」と指摘した。
【北京・浦松丈二】中国の習近平総書記(国家主席)は初訪中した北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を、社会主義国の伝統とされる熱い抱擁ではなく欧米式の握手で迎えた。中国側が「中朝はもはや特殊な関係でない」ことを演出したとの見方も出ている。 国営中央テレビが28日放映した映像によると、歓迎式典ではスーツ姿の習氏と金委員長がカメラに向かって握手していた。習氏夫妻が金委員長夫妻を見送る場面でも抱擁ではなく握手だった。 2011年5月に金委員長の父、金正日(キム・ジョンイル)総書記(故人)が訪中した際、胡錦濤総書記(当時)が金総書記の左、右、左と頬を寄せて抱擁していた。金総書記が計7回、その父、金日成(キム・イルソン)主席は40回以上訪中した際も、中国の指導者とは外交儀礼上の抱擁をしていた。
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