ロシアのプーチン政権が第二次大戦中の日本軍の戦争責任を強調する動きを続けている。8月には旧関東軍の細菌兵器開発などに関する文書を公開。今月には旧ソ連が日本の戦犯を裁いた「ハバロフスク裁判」に関する学術会議を開き、プーチン大統領が歴史の「改ざん」を批判するメッセージを寄せた。専門家の見方を交え、その背景を考える。 「事実や公文書に基づく議論は、第二次世界大戦の歴史をゆがめる試みに対抗するために重要だ」 ロシア極東ハバロフスクで今月6日に開かれた学術会議の冒頭で、司会者がプーチン氏のメッセージを読み上げた。ラブロフ外相も「日本の軍国主義者の残虐行為を将来まで記憶することが重要」と述べるビデオメッセージを送った。 ハバロフスク裁判は1949年に関東軍の幹部や、細菌兵器の開発などに取り組んだ731部隊の隊員らを裁いたソ連の軍事裁判だ。ロシアの情報機関・連邦保安庁(FSB)は8月、学術会議に先立って
1990年代の旧ユーゴスラビアの民族紛争で大量虐殺の罪などに問われた当時のセルビア人勢力の最高指導者に対して、国連の戦争犯罪法廷の2審は1審の禁錮40年よりも重い終身刑を言い渡しました。 カラジッチ被告は1995年、東部の町スレブレニツァで7000人以上のイスラム系住民の殺害を命じた大量虐殺の罪などに問われていました。 オランダのハーグにある国連の戦争犯罪法廷は1審で禁錮40年の有罪判決を言い渡しましたが、被告と検察側の双方が控訴していました。 2審の判決で裁判長は「大量虐殺で被告が果たした中心的な役割を鑑みると、禁錮40年は刑として不十分だ」と述べ、最高刑にあたる終身刑が妥当だと指摘しました。 今回の判決でカラジッチ被告の刑は確定し、裁判を傍聴した大量虐殺の被害者の遺族は「この日を待ちわびていた」と述べ、判決を支持しました。 一方で、ボスニアのセルビア系住民の7割以上が、カラジッチ被告は
シリア北部のイドリブ県で、ロシア軍によると疑われる空爆の後、がれきと化した国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」が支援する病院(2017年3月15日撮影)。(c)AFP/AL-MAARRA TODAY/GHAITH OMRAN 【3月15日 AFP】シリアで2011年に内戦が始まって以後、「戦争犯罪行為」によって殺害された医療従事者が800人余りに上るとの調査報告を専門家チームがまとめ、15日に英医学専門誌ランセット(Lancet)に発表した。主に政府側部隊が行った病院への爆撃、銃撃、拷問、処刑で犠牲になった。チームは、シリア政府と同盟国ロシアが医療制度の破壊を戦争の武器にしていると非難している。 調査にはレバノンの首都ベイルート(Beirut)や米英にある大学、「シリア系米国人医療協会(SAMS)」など非政府組織(NGO)の専門家が参加した。集めたデータから、2011年3月から20
シリア北部アレッポの旧市街を視察するフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官(右、2017年2月1日撮影)。(c)AFP/George OURFALIAN 【3月2日 AFP】国連(UN)のシリアに関する独立国際調査委員会(COI)は1日、シリア北部アレッポ(Aleppo)の争奪戦で、政府軍と反体制派の双方が化学兵器の使用や民間人の処刑、住民の強制移送といった戦争犯罪に及んだとする報告書を発表した。 報告書は、政府軍が反体制派の主要拠点だったアレッポ東部を包囲した昨年7月21日~12月22日の5か月間に起きた違反行為を報告。同委員会のパウロ・ピネイロ(Paulo Pinheiro)委員長は、スイス・ジュネーブ(Geneva)での記者会見で、「アレッポではシリア内戦で前例のない規模のことが起きた」と語った。 報告書では、シリア軍の航空機が「塩素を含む有害工業薬品」を投下した決定的証拠があると
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