[東京 21日 ロイター] - 「来年の東京大会を控えて、このように世間をお騒がせしていることを大変心苦しく思っている」。今年3月19日、大勢の記者に囲まれた竹田恒和・日本オリンピック委員会(JOC)会長(71)は、6月末の任期終了をもって退任することを明らかにした。記者からの矢継ぎ早の質問に、同氏は「私は不正なことはしていない」と繰り返した。馬術選手としてオリンピックに出場、JOCの会長を20年近く務めたこれまでの華々しい経歴に終止符を打つ記者会見だった。 6月21日、竹田恒和・日本オリンピック委員会(JOC)会長(写真)は今年3月、6月末の任期終了をもって退任することを明らかにした。都内で記者団の取材に応じる竹田氏。3月撮影(2019年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) この会見の約3年前、竹田氏が理事長を務めていた東京オリンピック招致委員会が、200万ドル以上を支払って202