菅義偉官房長官は14日の記者会見で、8月のジュネーブ軍縮会議で日本の高校生平和大使の演説が、核保有国とみられる一部加盟国からの圧力で見送られたことについて「スピーチは実現できなかったものの、高校生がさまざまな国の代表と直接意見交換をすることで、互いの考え方を理解し合えたことは有益だった」と述べた。 政府は代わりに、高校生らがジュネーブでの日本政府代表部主催のレセプションに参加し、各国外交官らの前でのスピーチや意見交換を行う機会を提供した。 河野太郎外相は14日の会見で「会議の段取りは、コンセンサスが得られなければ変わらざるを得ない」として、各国の合意がなければ軍縮会議での演説は困難だとの見解を改めて説明。レセプションへの参加に関し「一方的に演説するのではなく、核兵器禁止条約への賛成国、反対国などさまざまな国の代表と双方向のやりとりができ、今まで以上にいろんなことを考えられる場になったと思う