7月22日にドイツ・ミュンヘンのオリンピア・ショッピングモール(Olympia Einkaufszentrum)近くのマクドナルドで起こった銃乱射事件は、移民を奨励してきた西欧の社会が抱えたねじれた問題を明らかにした。また、ヨーロッパと中東との込み入った関係も示している。 犯人の特異な動機と背景 犯人と見られる18歳のイラン系ドイツ人のアリー・ソンボリー(Ali Sonboly)が、犯行後に自殺した遺体で発見されたという情報が入った時点で、「イスラーム国」あるいはアル=カーイダなどグローバル・ジハード組織に感化された、あるいは指令された可能性はほぼ排除された。自爆や、治安部隊との銃撃戦によって「殉教」するのではなく、逃亡して人知れず自殺を選んでいる時点で、ジハード主義者の行動パターンとは異なる。
【9月17日 AFP】ギリシャのアテネ(Athens)中心部で総選挙を4日後に控えた16日、極右ネオナチ政党「黄金の夜明け(Golden Dawn)」とその支持者が、移民流入問題に対する国民の怒りをあおり、支持を獲得しようと決起集会を行った。(c)AFPBB News
【アテネ福島良典】20日のギリシャ総選挙では、中東などからトルコ経由で難民・移民が流入しているエーゲ海の離島で、移民排斥を掲げる極右政党「黄金の夜明け」が勢力を伸ばし、議会(定数300)で第3党(18議席)となった。 内務省集計によると、「黄金の夜明け」の全国得票率は6.99%で1月総選挙時の6.28%から増加した。ギリシャ東部のコス島では1月の5.87%から10.15%、レスボス島では4.66%から7.88%に急上昇し、離島での支持拡大が全国得票率を引き上げた。 国際移住機関(IOM)によると、ギリシャには今年1月から今月18日までに33万6968人の難民・移民が入国。アテネ経済ビジネス大学のパグラトス教授(欧州政治・経済)は「難民・移民が殺到中の離島では『国が何もしてくれない』ことへの無力感が広がり、『黄金の夜明け』に有利に働くとみられていた」と分析する。 「黄金の夜明け」は弱小
欧州を苦しめている危機は3つある。そのうちの2つは欧州連合(EU)の境界の近く、すなわち好戦的なロシアと、内側から崩れつつある中東で生じている。残りの1つは政治、経済、外交の緊張が高まっているEU内部で生じている。 この1カ月、3つの危機はいずれも激しさを増している。パリで起こったテロリストによる襲撃事件は、中東での暴力や宗教的緊張の影響が欧州にも及ぶかもしれないとの不安を高めた。 ロシアの支援を受けている分離主義者は、ウクライナで攻撃を再開している。そして、ギリシャの総選挙での急進左派連合(SYRIZA)の勝利は、ユーロ危機勃発後では初めて、EU域内で急進的な左派政党が国政選挙に勝利したことを意味する。 互いに増幅し合う3つの危機 ロシアの問題と中東の問題、そしてユーロ圏の問題は、それぞれ大きく異なる要因から発生しているものの、悪化するにつれてお互いを助長し始めている。 EU加盟国の大半
しかし、欧州内部での急進的な政治勢力の台頭は、対ロシア政策でのEUの団結を脅かしている。そのため、ロシア政府が自信を深めて危機がエスカレートする可能性も高まっている。 ギリシャやドイツ、フランスといった国々の極左と極右は、ウラジーミル・プーチン氏率いるロシアへの好感によって結びついているように見える。 極右勢力はプーチン氏の社会保守主義、国民国家というものを強調する姿勢、専制政治、米国とEUに対する敵意などを好ましいと思っている。また、極左勢力は、モスクワに対する昔からの親近感をまだ持ち続けているようだ。 ロシアがEU域内の極右・極左勢力に接近することは、完全に理にかなっている。EUの団結が崩れれば、ロシアの孤立に貢献してきた制裁の体制も崩れ始めるからだ。 プーチン氏はすでに、フランスの極右政党である国民戦線(FN)や、ギリシャのSYRIZAと交流している。ギリシャのアレクシス・チプラス新
政治と経済 'I add my voice to those calling on Russia to urgently release Savchenko' - Mogherini - uatoday.tv
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